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データやツールを活用する能力を表す用語の見分け方

ITパスポート試験 令和5年度 問17 / システム戦略 › システム活用促進・評価

過去問にチャレンジ

令和5年度 問17

ITの進展や関連するサービスの拡大によって,様々なデータやツールを自社のビジネスや日常の業務に利用することが可能となっている。このようなデータやツールを課題解決などのために適切に活用できる能力を示す用語として,最も適切なものはどれか。

  1. ア

    アクセシビリティ

  2. イ

    コアコンピタンス

  3. ウ

    情報リテラシー

  4. エ

    デジタルディバイド

会話形式の解説

講師講師
今回は用語の意味を問う問題です。問題文で一番大事なのは「データやツールを課題解決などのために適切に活用できる能力」という部分です。選択肢がそれぞれ何についての言葉なのかを整理すると、答えが絞れます。
受験者受験者
カタカナの選択肢が三つあって迷いました。コアコンピタンスは「能力」という意味が入っていた気がするので、それも候補かなと思いました。
講師講師
そこが引っかけになりやすいところです。コアコンピタンスは、他社がまねしにくい、その企業ならではの中核的な能力や技術、ノウハウのことです。企業の競争力のもとを表す経営用語なので、データやツールを使いこなす力とは別物です。
受験者受験者
「能力」と書いてあっても、企業の強みのことなのですね。では、アクセシビリティはどうですか。アクセスしやすさのような意味でしょうか。
講師講師
近いです。アクセシビリティは、年齢や障害の有無などに関係なく、製品やサービスをどれだけ利用できるかの度合いです。製品やサービスを設計する側が考える「利用しやすさ」なので、利用する人の活用能力を表す言葉ではありません。
受験者受験者
デジタルディバイドは、ITを使える人と使えない人の差のことだったと思います。それなら活用する能力にも関係がありそうですが、違いますか。
講師講師
意味の理解は合っています。デジタルディバイドは、情報通信技術を使える人と使えない人の間に生じる格差のことで、個人の間だけでなく地域や国の間の格差にも使います。ただ、これは格差という社会の現象を指す言葉で、能力そのものを指す用語ではありません。
受験者受験者
残る情報リテラシーは、パソコンやスマートフォンを操作できる力という理解でよいですか。
講師講師
操作できることだけにとどまらないのがポイントです。情報リテラシーは、情報やITを適切に選んで評価し、整理・分析して課題解決に活用する能力です。情報を見極めて、目的に合わせて使いこなす力まで含むので、問題文の説明とぴったり合います。
受験者受験者
整理すると、アクセシビリティは製品やサービスの利用しやすさ、コアコンピタンスは企業の強み、デジタルディバイドは格差、情報リテラシーは個人が情報を活用する力、ということですね。
講師講師
その整理で大丈夫です。付け加えると、デジタルディバイドは情報リテラシーの差が一因となることもあり、関連の深い用語です。問題文が「能力」を聞いているのか「格差」を聞いているのかを読み分けてください。また「能力」という言葉が出てきても、企業の能力ならコアコンピタンス、と主語を確かめると迷いにくくなります。

まとめ

データやツールを課題解決のために適切に活用できる能力を表す用語は「情報リテラシー」です。情報リテラシーは機器の操作だけでなく、情報を選んで評価し、整理・分析して活用する力まで含みます。アクセシビリティは製品やサービスの利用しやすさ、コアコンピタンスは他社がまねしにくい企業の中核的な強み、デジタルディバイドは情報通信技術を使える人と使えない人の間の格差を指します。各用語が「個人の能力」「製品の性質」「企業の強み」「社会の格差」のどれに当たるかで区別するのがコツです。

解答・解説

正解はウです

この問題のテーマ

データやツールを課題解決のために適切に活用できる能力を何と呼ぶかを問う問題です。似た響きのIT・経営用語と区別できるかが試されています。

解き方の考え方

問題文の中心は「データやツールを課題解決などのために適切に活用できる能力」という部分です。まず、各選択肢が「個人の活用能力」「製品やサービスの性質」「企業の強み」「社会の格差」のどれを指すかを整理します。そのうえで、利用者が情報を活用する力そのものを表す用語を選ぶと、情報リテラシーに絞り込めます。

選択肢ごとの解説

  1. ×ア  アクセシビリティ
    アクセシビリティは、年齢や障害の有無などに関係なく、製品やサービスをどれだけ利用できるかの度合いを指します。製品やサービスを設計するときに考える「利用しやすさ」のことであり、利用者がデータやツールを活用する能力のことではありません。
  2. ×イ  コアコンピタンス
    コアコンピタンスは、他社がまねしにくい、企業独自の中核的な能力・技術・ノウハウを指します。企業の競争力の源泉を表す経営用語なので、データやツールを課題解決に使いこなす力という問題文の説明とは合いません。
  3. ○ウ  情報リテラシー
    情報リテラシーは、情報やITを適切に選んで評価し、整理・分析して課題解決に活用する能力です。機器を操作できることだけでなく、情報を見極めて目的に合わせて使いこなす力まで含むため、問題文の説明に合致します。
  4. ×エ  デジタルディバイド
    デジタルディバイドは、情報通信技術を使える人と使えない人の間に生じる格差を指します。個人の間だけでなく、地域や国の間の格差についても使われます。利用機会の差という社会的な現象を表す言葉であり、能力そのものを示す用語ではありません。

補足

問題文に「能力」とあっても、コアコンピタンスは企業の強みを表す用語なので、個人がデータやツールを活用する力とは区別しましょう。また、デジタルディバイドは情報リテラシーの差から生じることもあるため、両者は関連して出題されがちです。「能力」を問われているのか「格差」を問われているのかを読み分けることが大切です。

POINT

  • 情報リテラシーとは、情報やITを適切に選んで評価し、課題解決に活用する能力のことです。
  • 情報リテラシーは、機器を操作する能力だけにとどまりません。
  • アクセシビリティは、年齢や障害の有無にかかわらず製品やサービスを利用できる度合いを指します。
  • コアコンピタンスは、他社がまねしにくい企業独自の中核的な強みのことです。
  • デジタルディバイドは、情報通信技術を使える人と使えない人の間の格差を指します。

※出典:令和5年度 ITパスポート試験 問17