業務データ分析と意思決定支援は何で見分けるか
ITパスポート試験 令和2年度10月 問7 / システム戦略 › システム活用促進・評価
過去問にチャレンジ
蓄積されている会計,販売,購買,顧客などの様々なデータを,迅速かつ効果的に検索,分析する機能をもち,経営者などの意思決定を支援することを目的としたものはどれか。
- ア
BIツール
- イ
POSシステム
- ウ
電子ファイリングシステム
- エ
ワークフローシステム
会話形式の解説
講師この問題は、検索という機能だけでなく、データを何のために使うかに注目します。
受験者販売データが出てくるので、POSシステムかと思いました。
講師POSシステムは、商品が売れた時点で販売情報を集めます。集めたデータは分析に使えますが、役割は情報の収集です。
受験者今回は、集めることより、蓄積されたデータを分析することが中心ですね。
講師はい。会計や販売など複数の業務データを検索・分析し、経営上の意思決定を支援するBIツールが正解です。
受験者電子ファイリングシステムにも検索機能がありますが、何を検索するかが違いますか。
講師電子ファイリングシステムは電子文書を保管し、必要な文書を検索する仕組みです。経営判断のための業務データ分析が中心ではありません。
受験者ワークフローシステムは、データの分析ではなく、申請や承認を進める仕組みですね。
講師そのとおりです。申請から承認までの手順を電子的に処理します。
受験者販売情報の収集、文書の保管と検索、申請・承認の処理、業務データの分析という中心目的で区別できます。
講師BIはBusiness Intelligenceの略です。BIツールには分析結果をグラフなどで見える形にし、経営状況の把握に役立てる機能もあります。
まとめ
正解はBIツールです。蓄積された複数の業務データを検索・分析し、経営上の意思決定を支援します。POSシステムは販売情報の収集、電子ファイリングシステムは電子文書の保管と検索、ワークフローシステムは申請・承認の処理が中心です。共通する機能があっても、中心となる目的で見分けます。
解答・解説
正解はアです
この問題のテーマ
蓄積されたさまざまな業務データを分析し、経営上の意思決定に役立てる仕組みを見分ける問題です。
解き方の考え方
「検索できる」という機能だけでなく、何のためにデータを使うのかに注目します。設問の目的は、会計や販売などのデータを分析して経営判断を支援することなので、正解はアのBIツールです。ほかの選択肢は、販売情報の収集、文書の保管、申請・承認の処理という中心的な役割で区別できます。
選択肢ごとの解説
- ○ア BIツールアのBIツールは、蓄積された複数の業務データを検索・分析し、意思決定を支援します。分析結果をグラフなどで可視化する機能もあり、経営状況を把握して判断に役立てるという設問の目的に合います。
- ×イ POSシステムイのPOSシステムは、商品が売れた時点で販売情報を収集する仕組みです。そのデータをBIツールの分析に利用することはできますが、販売情報を集める役割と、さまざまな業務データを分析する役割を区別する必要があります。
- ×ウ 電子ファイリングシステムウの電子ファイリングシステムは、電子文書を保管し、必要な文書を検索できるようにする仕組みです。検索機能はありますが、業務データを分析して経営判断を支援することが中心の仕組みではありません。
- ×エ ワークフローシステムエのワークフローシステムは、申請から承認までの手順を電子的に処理する仕組みです。業務の手続を進めるためのものであり、蓄積データの分析による意思決定支援とは目的が異なります。
POINT
- BIはBusiness Intelligenceの略で、業務データの分析を通じて意思決定を支援します。
- POSシステムで収集した販売データは、BIツールの分析材料として利用できます。
- 共通する機能があっても、分析・文書管理・申請処理のどれが中心目的かで見分けます。
