サービスデスクはどの段階で何を受け付ける窓口なのか
ITパスポート試験 令和8年度 問42 / サービスマネジメント › サービスマネジメントシステム
過去問にチャレンジ
サービスデスクに関する記述として,最も適切なものはどれか。
- ア
受入テストの段階で,利用者からの不具合の報告を受け付ける窓口
- イ
システム稼働後の段階で,利用者からの問合せを受け付ける窓口
- ウ
プログラム開発の段階で,利用者からの質問を受け付ける窓口
- エ
要件定義の段階で,利用者からの要求を受け付ける窓口
会話形式の解説
講師今回はサービスデスクの問題です。4つの選択肢は、どれも「利用者からの連絡を受け付ける窓口」という同じ形をしています。違うのは「どの段階か」だけなので、そこに注目してください。
受験者たしかに、どれも窓口の話に見えます。受入テストで不具合の報告を受けるのも、なんとなくサービスデスクの仕事のような気がしてしまいます。
講師迷いやすいところですね。サービスデスクは、ITサービスの運用で利用者からの連絡を一か所でまとめて受け付ける窓口です。ですから「システムが稼働して、利用者が実際に使っている段階かどうか」を基準にすると絞り込めます。
受験者受入テストは本番稼働の前の工程なので、まだ運用は始まっていないということですね。
講師そのとおりです。受入テストは、システムが要求どおりにできているかを稼働前に確かめる工程です。そこで見つかった不具合は、テスト担当や開発側の不具合管理で扱います。
受験者そうすると、プログラム開発の段階や要件定義の段階も稼働前なので、外れると考えてよいですか。
講師はい。開発段階では利用者が使うシステムがまだ完成していないので、質問は開発チームやプロジェクトの中で対応します。要件定義は、何を作るかを利用者と合意する開発初期の工程で、要求を集めるのは業務担当や開発プロジェクトの担当です。
受験者残るのは、システム稼働後に利用者からの問合せを受け付ける窓口という説明ですね。問合せ以外も受け付けるのですか。
講師受け付けます。障害の連絡、操作方法の質問、利用申請なども対象です。一次対応で解決できない案件は、適切な部門へ引き継ぎます。これをエスカレーションと呼びます。
受験者まとめると、サービスデスクは稼働後の運用段階で、利用者からのいろいろな連絡を一つの窓口で受けて、必要なら専門部署に引き継ぐ役割ということですね。
講師よく整理できています。補足すると、窓口が一つであることからSPOC(Single Point of Contact)と呼ばれることもあります。似た言葉のヘルプデスクは技術的な問合せが中心で、サービスデスクはそれより広い役割を持つと説明されるのが一般的です。また、インシデント管理や要求実現の入口として、対応状況や解決までの経過も記録します。略語と役割をセットで覚えておくと、ほかの問題でも迷いにくくなります。
まとめ
サービスデスクは、システム稼働後の運用段階で、利用者からの連絡を一元的に受け付ける窓口です。受け付ける内容は問合せのほか、障害の連絡、操作方法の質問、利用申請などで、一次対応で解決できない案件は適切な部門へエスカレーションします。受入テスト、プログラム開発、要件定義はいずれも稼働前の工程なので、サービスデスクの説明には当てはまりません。窓口が一つであることからSPOCとも呼ばれ、技術的な問合せが中心のヘルプデスクより広い役割を持つと説明されるのが一般的です。
解答・解説
正解はイです
この問題のテーマ
サービスデスクが、システムのライフサイクルのどの段階で、だれからの何を受け付ける窓口なのかを問う問題です。
解き方の考え方
4つの選択肢はどれも「利用者からの連絡を受け付ける窓口」という形をしていて、違うのは「どの段階か」だけです。サービスデスクはITサービスの運用で、利用者の連絡を一元的に受け付ける窓口です。そのため、システムが稼働して利用者が実際に使っている段階かどうかを基準にすると、選択肢を絞り込めます。受入テスト、プログラム開発、要件定義はいずれも稼働前の工程なので、ここで外れます。
選択肢ごとの解説
- ×ア 受入テストの段階で,利用者からの不具合の報告を受け付ける窓口アの「受入テストの段階で不具合の報告を受け付ける」という説明は、サービスデスクには当てはまりません。受入テストは本番稼働の前に、システムが要求どおりにできているかを確かめる工程です。そこで見つかった不具合は、テスト担当や開発側の不具合管理で扱います。
- ○イ システム稼働後の段階で,利用者からの問合せを受け付ける窓口イの「システム稼働後に利用者からの問合せを受け付ける窓口」が、サービスデスクの典型的な役割です。問合せのほか、障害の連絡、操作方法の質問、利用申請なども受け付けます。一次対応で解決できない案件は、適切な部門へエスカレーションします。
- ×ウ プログラム開発の段階で,利用者からの質問を受け付ける窓口ウの「プログラム開発の段階で質問を受け付ける」という説明は誤りです。開発段階では、利用者が使うシステムがまだ完成していないため、サービスデスクの対象にはなりません。開発中の質問は、開発チームやプロジェクトの中で対応します。
- ×エ 要件定義の段階で,利用者からの要求を受け付ける窓口エの「要件定義の段階で要求を受け付ける」という説明も誤りです。要件定義は、何を作るかを利用者と合意する開発初期の工程です。そこでの要求の収集は、業務担当や開発プロジェクトの担当が受け持ちます。
補足
サービスデスクは、窓口が一つであることからSPOC(Single Point of Contact)と呼ばれることもあります。似た言葉のヘルプデスクは技術的な問合せが中心で、サービスデスクはそれより広い役割を持つと説明されるのが一般的です。ITサービス管理では、サービスデスクはインシデント管理や要求実現の入口として位置づけられており、対応状況や解決までの経過も記録します。
POINT
- サービスデスクは、利用者からの連絡を一元的に受け付ける単一の窓口です。
- サービスデスクが活動するのは、システム稼働後の運用段階です。
- 受け付ける内容には、問合せ、障害の連絡、操作方法の質問、利用申請などがあります。
- 一次対応で解決できない案件は、適切な部門へエスカレーションします。
