マナビング基本情報技術者

サプライチェーンマネジメントの対象はどこまでか

基本情報技術者試験 平成29年度秋期 午前 問69 / 経営戦略マネジメント › 経営管理システム

過去問にチャレンジ

平成29年度秋期 午前 問69

サプライチェーンマネジメントを説明したものはどれか。

  1. ア

    購買,生産,販売及び物流を結ぶ一連の業務を,企業内,企業間で全体最適の視点から見直し,納期短縮や在庫削減を図る。

  2. イ

    個人がもっているノウハウや経験などの知的資産を組織全体で共有して,創造的な仕事につなげていく。

  3. ウ

    社員のスキルや行動特性を把握し,人事戦略の視点から適切な人員配置・評価などのマネジメントを行う。

  4. エ

    多様なチャネルを通して集められた顧客情報を一元化し,活用することによって,顧客との関係を密接にしていく。

会話形式の解説

講師講師
この問題は、何をつないで管理し、何を改善するのかに注目すると判断できます。
受験者受験者
どの説明も組織の活動をよくするように見えます。対象の違いで考えればよいですか。
講師講師
はい。サプライチェーンマネジメント、つまりSCMが扱うのは、購買から生産、販売、物流までの一連の業務です。これに当てはまる説明はどれですか。
受験者受験者
購買から物流までを結ぶ説明です。納期短縮や在庫削減も挙げているので、これが正解だと思います。
講師講師
そのとおりです。企業内だけでなく企業間も含めて流れを見直し、全体最適を図る点が決め手です。
受験者受験者
個人のノウハウを組織で共有する説明も、企業全体に関わります。これもSCMに含まれますか。
講師講師
そこでは業務の流れではなく、知識や経験を扱っています。組織で共有して仕事に生かすのは、ナレッジマネジメントです。
受験者受験者
社員のスキルを把握して配置や評価に生かす説明は、扱う対象が人材ですね。
講師講師
はい。それは人的資源管理に当たります。購買から物流までの流れを管理する説明ではありません。
受験者受験者
顧客情報をまとめて関係づくりに使う説明も、SCMとは対象が違いますか。
講師講師
違います。それは顧客関係管理です。顧客との関係を密接にすることを目指しています。
受験者受験者
SCMは、知識・人材・顧客情報ではなく、購買から物流までの業務の流れを見て、納期や在庫を改善するのですね。
講師講師
はい。選択肢が似て見えたら、まず管理する対象を確かめ、個々の業務ではなく全体の流れを最適化する説明かどうかを見てください。

まとめ

サプライチェーンマネジメント(SCM)は、購買・生産・販売・物流を一連の流れとして捉え、企業内や企業間で全体最適を図ります。納期短縮や在庫削減を目指す説明が正解です。知識や経験の共有はナレッジマネジメント、人材の配置や評価は人的資源管理に当たります。顧客情報を活用した関係づくりは顧客関係管理です。

解答・解説

正解はアです

この問題のテーマ

サプライチェーンマネジメント(SCM)が、どの業務を対象に何を目指すかを問う問題です。

解き方の考え方

各選択肢が扱う情報や業務に注目します。購買から販売・物流までをつなぎ、納期と在庫の改善を図る説明を選びます。

選択肢ごとの解説

  1. ○ア  購買,生産,販売及び物流を結ぶ一連の業務を,企業内,企業間で全体最適の視点から見直し,納期短縮や在庫削減を図る。
    アの購買・生産・販売・物流を結ぶ説明は、SCMに当たります。これらを企業内や企業間で一連の流れとして見直し、納期短縮や在庫削減を図るため、正解です。
  2. ×イ  個人がもっているノウハウや経験などの知的資産を組織全体で共有して,創造的な仕事につなげていく。
    イの対象は、個人が持つノウハウや経験です。それを組織で共有して仕事に生かすのはナレッジマネジメントであり、SCMの説明ではありません。
  3. ×ウ  社員のスキルや行動特性を把握し,人事戦略の視点から適切な人員配置・評価などのマネジメントを行う。
    ウは社員のスキルや行動特性を把握し、配置や評価に生かす説明です。扱う対象が人材なので、人的資源管理に当たります。
  4. ×エ  多様なチャネルを通して集められた顧客情報を一元化し,活用することによって,顧客との関係を密接にしていく。
    エは集めた顧客情報をまとめ、顧客との関係づくりに活用する説明です。これは顧客関係管理であり、SCMとは対象が異なります。

POINT

  • SCMは、購買から販売・物流までの業務をつながった流れとして捉えます。
  • SCMでは、個々の業務だけでなく全体最適を考えます。
  • 共有する知識が中心なら、ナレッジマネジメントを考えます。
  • 人材の配置・評価と顧客との関係づくりは、それぞれ別の管理領域です。

※出典:平成29年度秋期 基本情報技術者試験 午前 問69