コア技術とは?共通利用と独自の強みの見分け方
基本情報技術者試験 平成29年度秋期 午前 問70 / 経営戦略マネジメント › 経営戦略手法
過去問にチャレンジ
コア技術の事例として,適切なものはどれか。
- ア
アライアンスを組んでインタフェースなどを策定し,共通で使うことを目的とした技術
- イ
競合他社がまねできないような,自動車エンジンのアイドリングストップ技術
- ウ
競合他社と同じCPUコアを採用し,ソフトウェアの移植性を生かす技術
- エ
製品の早期開発,早期市場投入を目的として,汎用部品を組み合わせて開発する技術
会話形式の解説
講師この問題では技術の名前よりも、競合他社が容易にまねできない強みかどうかに注目します。
受験者どの事例にも技術的な利点があるので、利点の種類を分けて考える必要がありそうです。
講師そのとおりです。まず、企業同士が組んでインタフェースを共通で使う事例は、何を目的にしていますか。
受験者参加する企業で共通利用することです。一社だけの強みとは言えません。
講師では、競合他社と同じCPUコアを採用する事例はどうですか。
受験者ソフトウェアを移植しやすい利点はありますが、同じものを採用しているので、自社固有の技術とは判断できません。
講師汎用部品を組み合わせる事例では、何を得ようとしていますか。
受験者開発と市場投入を早めることです。効率化の利点と、まねされにくい技術を持つことは別ですね。
講師そうです。残るアイドリングストップ技術には、競合他社がまねできないという条件が示されています。その難しさが競争力につながるので、コア技術の事例です。
受験者アイドリングストップという名称で選ぶのではなく、まねできない強みという条件で判断するのですね。
講師はい。共通利用や開発の速さにも利点はありますが、それだけで独自性の根拠にはなりません。
まとめ
コア技術かどうかは、競合他社が容易にまねできない技術上の強みがあるかで判断します。この問題では、模倣できないと示されたアイドリングストップ技術が該当します。企業間での共通利用、ソフトウェアの移植性、汎用部品による開発の効率化は、それぞれ利点があっても、この問題でいう独自の強みを示していません。
解答・解説
正解はイです
この問題のテーマ
企業の競争力を支えるコア技術の事例を見分ける問題です。
解き方の考え方
コア技術かどうかは、技術の名称ではなく、競合他社が容易にまねできない強みになっているかで判断します。各選択肢の目的が、独自の強みを生むことなのか、企業間での共通利用や開発の効率化なのかを確認します。
選択肢ごとの解説
- ×ア アライアンスを組んでインタフェースなどを策定し,共通で使うことを目的とした技術アのインタフェースなどの策定は、アライアンスに参加する企業が共通で使うためのものです。複数企業で利用するという説明からは、一社の競争力を支える独自の技術とは判断できません。
- ○イ 競合他社がまねできないような,自動車エンジンのアイドリングストップ技術イのアイドリングストップ技術は、競合他社がまねできないという条件が示されています。その模倣の難しさが企業の競争力につながるため、コア技術の事例に当たります。アイドリングストップという名称だけで判断しているわけではありません。
- ×ウ 競合他社と同じCPUコアを採用し,ソフトウェアの移植性を生かす技術ウの技術は、競合他社と同じCPUコアを採用してソフトウェアの移植性を生かすものです。他社と共通のものを使う利点は示されていますが、この記述は自社固有の中核技術を示していません。
- ×エ 製品の早期開発,早期市場投入を目的として,汎用部品を組み合わせて開発する技術エの技術は、汎用部品を組み合わせて開発と市場投入を早めるものです。汎用部品を活用する開発方法の説明であり、模倣されにくい独自の技術の事例ではありません。
POINT
- コア技術を判断するときは、企業の競争力につながる技術上の強みを確かめます。
- 共通利用や移植性は利点ですが、それだけでは独自性の根拠になりません。
- 汎用部品による開発の効率化と、模倣されにくい技術の保有は区別します。
