サービス可用性から最大停止時間をどう求めるか
基本情報技術者試験 平成30年度秋期 午前 問57 / サービスマネジメント › サービスマネジメント
過去問にチャレンジ
次の条件でITサービスを提供している。SLAを満たすことができる,1か月のサービス時間帯中の停止時間は最大何時間か。ここで,1か月の営業日数は30日とし,サービス時間帯中は,保守などのサービス計画停止は行わないものとする。 〔SLAの条件〕 ・サービス時間帯は,営業日の午前8時から午後10時までとする。 ・可用性を99.5%以上とする。
- ア
0.3
- イ
2.1
- ウ
3.0
- エ
3.6
会話形式の解説
講師まず、可用性を計算する対象の時間帯を確かめましょう。1日のサービス時間は何時間ですか。
受験者午前8時から午後10時なので、14時間です。1日24時間で計算しないのですね。
講師そのとおりです。30日分では、14×30で420時間になります。
受験者可用性が99.5%以上なら、停止できる割合はどう出しますか。
講師全体の100%から99.5%を引きます。停止できる割合は最大0.5%です。
受験者420時間の0.5%は、420×0.005で2.1時間ですね。
講師はい。2.1時間までの停止なら条件を満たし、これが最大停止時間です。
受験者0.3時間も条件を満たしますが、最大ではないので選べないのですね。
講師そのとおりです。『最大』とあるので、条件を満たす時間のうち上限に一致する値を選びます。
受験者3.0時間と3.6時間は、どちらも2.1時間を超えています。
講師はい。3.0時間を420時間で割ると停止率は約0.714%で、許容される0.5%を超えます。3.6時間も上限を超えます。
受験者サービス時間を420時間とし、そこに許容停止率0.5%を掛けて最大を求めるのですね。
まとめ
1日のサービス時間は14時間で、30日分では420時間です。可用性99.5%以上なら、停止できる割合は0.5%以下なので、最大停止時間は2.1時間です。0.3時間は条件を満たしても最大ではなく、3.0時間と3.6時間は上限を超えます。
解答・解説
正解はイです
この問題のテーマ
サービス時間帯と可用性の条件から、1か月に許される最大停止時間を求める問題です。
解き方の考え方
午前8時から午後10時までは1日14時間です。30日分のサービス時間は14×30=420時間になります。可用性99.5%以上を満たすには、停止時間を全体の0.5%以下に抑える必要があります。したがって最大停止時間は420×0.005=2.1時間です。
選択肢ごとの解説
- ×ア 0.30.3時間の停止ならSLAは満たせますが、求められているのは停止できる最大の時間です。計算した上限の2.1時間より短いため、答えにはなりません。
- ○イ 2.12.1時間は、サービス時間420時間に許容停止率0.5%を掛けた値と一致します。この時間までの停止なら、可用性は99.5%以上です。
- ×ウ 3.03.0時間は許容される2.1時間を超えます。停止時間を420時間で割ると約0.714%となり、許容停止率の0.5%を上回ります。
- ×エ 3.63.6時間も許容される2.1時間を超えます。サービス時間は24時間ではなく、指定された午前8時から午後10時までで計算します。
POINT
- サービス時間は、問題で指定された時間帯だけを合計します。
- 可用性の下限から許容停止率を求めるには、100%からその下限を引きます。
- 「最大」を問われたら、条件を満たす値のうち上限に一致するものを選びます。
