マナビング基本情報技術者

技術進化を表す曲線はどう見分けるか

基本情報技術者試験 平成30年度秋期 午前 問70 / 技術戦略マネジメント › 技術開発戦略の立案

過去問にチャレンジ

平成30年度秋期 午前 問70

技術は,理想とする技術を目指す過程において,導入期,成長期,成熟期,衰退期,そして次の技術フェーズに移行するという進化の過程をたどる。この技術進化過程を表すものはどれか。

  1. ア

    技術のSカーブ

  2. イ

    需要曲線

  3. ウ

    バスタブ曲線

  4. エ

    ラーニングカーブ

会話形式の解説

講師講師
この問題では、曲線の名前よりも、何の変化を表しているかに注目します。技術の進化なら、何が伸びる様子を考えますか。
受験者受験者
技術の性能です。ただ、時期による変化なら、時間を扱うバスタブ曲線も当てはまりそうです。
講師講師
時間だけでは決まりません。バスタブ曲線で、時間とともに変わるのは何ですか。
受験者受験者
故障率です。時間を扱っていても、技術性能の伸びとは違いますね。
講師講師
そのとおりです。技術のSカーブは、技術性能の発展を表します。伸びは初め緩やかで、成長期に速まり、成熟期には再び鈍ります。
受験者受験者
伸び方が変わるので、導入期から成熟期までの流れに合うのですね。需要曲線はどう違いますか。
講師講師
需要曲線は価格と需要量の関係を表します。技術性能が時期によってどう伸びるかを示すものではありません。
受験者受験者
ラーニングカーブは、学習や経験に伴う変化なので、これも着目する対象が違います。
講師講師
はい。したがって、技術進化の過程を表す正解は技術のSカーブです。
受験者受験者
曲線ごとに、性能、需要量、故障率、学習や経験のどれを扱うか確認すれば見分けられますね。
講師講師
その確認が大切です。次の技術への移行が書かれていても、曲線そのものが衰退期の性能低下を示すと決めつけないようにします。

まとめ

技術の導入期から成長期、成熟期にかけての性能の発展は、技術のSカーブで表します。性能の伸びは初め緩やかで、成長期に速まり、成熟期には再び鈍ります。需要曲線は価格と需要量、バスタブ曲線は時間と故障率、ラーニングカーブは学習や経験に伴う変化を扱います。曲線を選ぶときは、何の変化を示すかを確認します。

解答・解説

正解はアです

この問題のテーマ

技術が導入から成長、成熟へと進む過程を表す曲線を識別する問題です。

解き方の考え方

曲線が何を縦軸の対象としているかを比べます。技術性能の伸び方を表すものを選び、価格、故障率、学習や経験を扱う曲線と区別します。

選択肢ごとの解説

  1. ○ア  技術のSカーブ
    アの技術のSカーブは、技術性能の発展を表します。性能の伸びは初め緩やかで、成長期に速まり、成熟期には再び鈍るため、設問の技術進化過程に当てはまります。
  2. ×イ  需要曲線
    イの需要曲線が示すのは、価格と需要量の関係です。技術性能が時期によってどう伸びるかを示す曲線ではありません。
  3. ×ウ  バスタブ曲線
    ウのバスタブ曲線は、経過時間と故障率の関係を表します。時間を扱っていても、示しているのは故障率なので、技術の進化段階には対応しません。
  4. ×エ  ラーニングカーブ
    エのラーニングカーブは、学習や経験に伴う変化を表します。設問が問う技術性能の発展とは、着目する対象が異なります。

POINT

  • 曲線の名前だけで判断せず、何と何の関係を示すかを確認します。
  • 技術のSカーブでは、性能の伸びが全期間を通じて一定とは考えません。
  • 技術の移行に触れる設問でも、曲線そのものが衰退期の性能低下を示すと決めつけないようにします。

※出典:平成30年度秋期 基本情報技術者試験 午前 問70