プロダクトイノベーションは何を変えるのか
基本情報技術者試験 令和元年度秋期 午前 問68 / 技術戦略マネジメント › 技術開発戦略の立案
過去問にチャレンジ
技術経営におけるプロダクトイノベーションの説明として,適切なものはどれか。
- ア
新たな商品や他社との差別化ができる商品を開発すること
- イ
技術開発の成果によって事業利益を獲得すること
- ウ
技術を核とするビジネスを戦略的にマネジメントすること
- エ
業務プロセスにおいて革新的な改革をすること
会話形式の解説
講師まず、何を新しくする取組かに注目します。商品そのものですか、それとも業務の進め方ですか。
受験者プロダクトは商品なので、新しい商品や他社と差別化できる商品を開発する説明が合いそうです。
講師その通りです。商品そのものに新しさや違いを生み出すので、それが正解です。
受験者技術開発の成果で利益を得る説明も、商品の革新につながりそうに見えます。
講師利益を得ることは事業の成果を述べています。新しい商品を生み出すことまでは示していないので、この問いの答えにはなりません。
受験者技術を中心にビジネスを管理する説明は、問題文にある技術経営のことですか。
講師はい。技術経営という広い管理の考え方を説明しています。商品そのものの革新を指す説明ではありません。
受験者業務プロセスの改革は、商品ではなく仕事の進め方を変えるということですね。
講師そうです。それはプロセスイノベーションに当たります。プロセスは工程を指すので、革新する対象が商品とは異なります。
受験者技術や利益という言葉だけで選ばず、商品そのものが新しくなる説明かを確かめます。
まとめ
プロダクトイノベーションは、商品そのものに新しさや違いを生み出す取組です。新商品や差別化できる商品の開発が正解です。利益の獲得は事業の成果、技術経営はビジネスの管理を述べています。業務の進め方を変える取組はプロセスイノベーションとして区別します。
解答・解説
正解はアです
この問題のテーマ
プロダクトイノベーションが何を革新するのかを、技術経営やプロセスイノベーションとの違いから問う問題です。
解き方の考え方
まず、革新の対象が商品そのものか、業務の進め方かを見分けます。新しい商品や差別化できる商品を生み出す説明を選びます。技術を使って利益を得ることや事業を管理することは、商品の革新そのものを表しているか確認します。
選択肢ごとの解説
- ○ア 新たな商品や他社との差別化ができる商品を開発することアの新商品や差別化できる商品の開発は、商品そのものを新しくしたり、従来の商品との違いを生み出したりする取組です。商品の革新を表すため、プロダクトイノベーションに当たります。
- ×イ 技術開発の成果によって事業利益を獲得することイの技術開発の成果による利益獲得は、事業の成果に着目した説明です。どのような商品を新しく生み出すかは示しておらず、商品の革新を説明したものではありません。
- ×ウ 技術を核とするビジネスを戦略的にマネジメントすることウの技術を核とするビジネスの戦略的な管理は、技術経営を説明しています。管理の対象や進め方を述べており、商品そのものの革新を指していません。
- ×エ 業務プロセスにおいて革新的な改革をすることエの業務プロセスの改革で変わるのは、業務の進め方です。これはプロセスイノベーションに当たり、商品を革新するアの説明とは対象が異なります。
POINT
- プロダクトは商品、プロセスは工程という対象の違いに注目します。
- 技術を活用する取組でも、利益の獲得だけでは商品革新を説明できません。
- 技術経営という広い管理の概念と、個々の革新の種類を区別します。
