ROIで五年間の投資案件をどう比べるか
基本情報技術者試験 平成31年度春期 午前 問65 / システム戦略 › 情報システム戦略
過去問にチャレンジ
投資案件において,5年間の投資効果をROI(Return On Investment)で評価した場合,四つの案件a~dのうち,最もROIが高いものはどれか。ここで,割引率は考慮しなくてもよいものとする。

- ア
a
- イ
b
- ウ
c
- エ
d
会話形式の解説
講師この問題では、五年間の利益を合計し、投資額で割ったROIを比べます。まず、利益の合計額だけで選べるでしょうか。
受験者毎年105の利益が出る案件は、合計も大きそうです。それが一番ではないのですか。
講師その案件の利益合計は105×5=525ですが、投資額は400です。525÷400=131.25%になります。投資額が違うので、合計額だけでは決められません。
受験者ほかの案件も、それぞれ五年間の利益を足してから投資額で割るのですね。
講師はい。15、30、45、30、15と利益が出る案件は、合計135です。投資額100で割ると135%になります。
受験者最初の年に105の利益が出る案件は、投資額200なので、比率も高そうです。
講師五年間の利益は105+75+45+15+0=240です。240÷200=120%なので、135%には届きません。
受験者利益が60、75、90、75、60と続く案件はどうですか。
講師合計は360で、投資額は300です。360÷300=120%になります。こちらも最大ではありません。
受験者四つを比べると、135%、120%、120%、131.25%です。投資額100の案件が最も高いので、正解はアですね。
講師そのとおりです。割引率を考慮しない条件なので、利益が出る年によって重みを変えず、同じ五年間の合計を使って比較します。
まとめ
割引率を考慮しないため、各案件の五年間の利益をそのまま合計し、投資額で割ってROIを求めます。案件aは135%、bとcは120%、dは131.25%です。最も高いのは案件aなので、正解はアです。利益の合計額だけで判断せず、投資額に対する比率を比べます。
解答・解説
正解はアです
この問題のテーマ
割引率を考慮せず、5年間の利益と投資額から各案件のROIを比較する問題です。
解き方の考え方
各年の利益を5年間分合計し、投資額で割って比率を求めます。図表の数値を使うと、aは135%、bとcは120%、dは131.25%です。最大はaなので、正解はアです。
選択肢ごとの解説
- ○ア a案件aの利益合計は15+30+45+30+15=135です。投資額100に対して135÷100=135%となり、4案件で最も高い値です。
- ×イ b案件bの利益合計は105+75+45+15+0=240です。投資額200で割ると120%となり、aの135%を下回ります。
- ×ウ c案件cの利益合計は60+75+90+75+60=360です。投資額300で割ると120%となり、最大ではありません。
- ×エ d案件dの利益合計は105×5=525です。投資額400で割ると131.25%で、aの135%より低い値です。
POINT
- 割引率を考慮しない条件では、年ごとの利益に重みを付けずに合計します。
- 投資額が異なる案件は、利益の合計額だけでは比較できません。
- 各案件について同じ5年間を集計し、求めた比率を比べます。
