情報化投資の分類と資源配分をどう見分けるか
基本情報技術者試験 令和元年度秋期 午前 問61 / システム戦略 › 情報システム戦略
過去問にチャレンジ
情報化投資において,リスクや投資価値の類似性でカテゴリ分けし,最適な資源配分を行う際に用いる手法はどれか。
- ア
3C分析
- イ
ITポートフォリオ
- ウ
エンタープライズアーキテクチャ
- エ
ベンチマーキング
会話形式の解説
講師この問題では、投資を分類することと、その結果を資源配分に使うことの両方に注目します。
受験者私は「分析」という言葉から3C分析を考えました。分類にも使えそうですが、どこが違いますか。
講師何を分析するかを確かめましょう。3C分析が見るのは顧客・自社・競合です。情報化投資を分類して資源配分を決める手法ではありません。
受験者では、分類する対象が情報化投資であることが大切なのですね。
講師はい。ITポートフォリオは、情報化投資をリスクや投資価値の類似性で分類し、その結果を資源配分に生かします。二つの条件がそろうので、これが正解です。
受験者エンタープライズアーキテクチャも情報システムに関係しますが、投資の分類とは別ですか。
講師そうです。エンタープライズアーキテクチャが扱うのは業務とシステムの構造です。投資を分類して資源配分を決めるという目的には合いません。
受験者ベンチマーキングは、何を比べるかに注目すれば区別できますか。
講師はい。ベンチマーキングは他組織との比較に用います。情報化投資の分類と資源配分を行う手法としては選べません。
受験者投資を分類するだけでなく、その分類を配分の判断に使うところまで確かめればよいのですね。
講師そのとおりです。手法の名前だけで判断せず、分析・構造の整理・比較のどれを行うものか、問題文の目的と照らし合わせましょう。
まとめ
情報化投資をリスクや投資価値で分類し、その結果を資源配分に生かす手法はITポートフォリオです。3C分析は顧客・自社・競合の分析、エンタープライズアーキテクチャは業務とシステムの構造、ベンチマーキングは他組織との比較を扱います。手法を選ぶ際は、扱う対象と目的の両方を問題文に照らして確かめます。
解答・解説
正解はイです
この問題のテーマ
情報化投資をリスクや投資価値で分類し、資源配分を考える手法を問う問題です。
解き方の考え方
問題文の「カテゴリ分け」と「資源配分」の両方に着目します。投資を分類したうえで、どこに資源を振り向けるかを考える手法を選びます。
選択肢ごとの解説
- ×ア 3C分析3C分析は、顧客・自社・競合の三つの観点から状況を分析します。情報化投資を分類して資源配分を決める手法には当たりません。
- ○イ ITポートフォリオITポートフォリオは、情報化投資をリスクや投資価値の類似性で分類し、その結果を資源配分に生かします。問題文が示す二つの働きに合致するので、正解はイです。
- ×ウ エンタープライズアーキテクチャエンタープライズアーキテクチャは、業務とシステムの構造を扱います。投資をカテゴリ分けして資源の配分を決める、という問題文の目的とは異なります。
- ×エ ベンチマーキングベンチマーキングは、他組織との比較に用います。比較の手法であり、情報化投資の分類と資源配分を行う手法としては選べません。
POINT
- 手法を選ぶときは、問題文にある目的と、その手法が扱う対象を照らし合わせます。
- 投資を分類することと、分類結果を配分の判断に使うことを一続きで捉えます。
- 「分析」「構造の整理」「比較」は、それぞれ何を対象にするかで区別します。
