レイヤー3スイッチの機能はどの層で見分けるか
基本情報技術者試験 令和元年度秋期 午前 問32 / ネットワーク › データ通信と制御
過去問にチャレンジ
メディアコンバータ,リピータハブ,レイヤー2スイッチ,レイヤー3スイッチのうち,レイヤー3スイッチだけがもつ機能はどれか。
- ア
データリンク層において,宛先アドレスに従って適切なLANポートにパケットを中継する機能
- イ
ネットワーク層において,宛先アドレスに従って適切なLANポートにパケットを中継する機能
- ウ
物理層において,異なる伝送媒体を接続し,信号を相互に変換する機能
- エ
物理層において,入力信号を全てのLANポートに対して中継する機能
会話形式の解説
講師「レイヤー3スイッチだけ」という条件が鍵です。まず、どの層で働き、何を手掛かりに中継するかを確かめましょう。
受験者宛先に応じて転送するなら、データリンク層の説明も当てはまりそうです。
講師データリンク層で宛先を識別するときは、MACアドレスを手掛かりにします。その転送は、ほかの機器にもできますか。
受験者レイヤー2スイッチも行います。ですから、それだけでは「レイヤー3スイッチだけ」とはいえません。
講師そのとおりです。では、ネットワーク層で宛先への中継先を決めるときは、何を手掛かりにしますか。
受験者IPアドレスです。挙げられた機器の中では、レイヤー3スイッチが行う動作ですね。
講師はい。それが正解です。残る二つは、どちらも物理層での信号の扱いを説明しています。
受験者異なる伝送媒体をつなぐために信号を変換するのは、メディアコンバータの役割ですか。
講師そうです。入力信号を全てのLANポートへ中継するほうは、リピータハブの動作です。
受験者リピータハブは、宛先を見て中継先を選ぶわけではないのですね。
講師はい。機器名だけで決めず、動作する層と中継先の決め方を組み合わせると見分けられます。
まとめ
正解は、ネットワーク層で宛先アドレスに従って中継する機能です。この層ではIPアドレスを手掛かりにし、挙げられた機器の中ではレイヤー3スイッチが該当します。データリンク層での宛先別転送はレイヤー2スイッチも行い、物理層での信号変換や中継は宛先別転送とは区別します。
解答・解説
正解はイです
この問題のテーマ
ネットワーク機器がどの層で、何を手掛かりに中継するかを問う問題です。
解き方の考え方
「レイヤー3スイッチだけ」という条件に注目します。各選択肢の動作をOSI参照モデルの層ごとに整理し、ほかの機器にもできる動作を除きます。
選択肢ごとの解説
- ×ア データリンク層において,宛先アドレスに従って適切なLANポートにパケットを中継する機能データリンク層で宛先に応じて転送する動作は、レイヤー2スイッチも行います。したがって、レイヤー3スイッチだけの機能とはいえません。
- ○イ ネットワーク層において,宛先アドレスに従って適切なLANポートにパケットを中継する機能ネットワーク層では、IPアドレスを手掛かりに宛先への中継先を決めます。挙げられた機器の中でこの層の宛先別中継を行うのは、レイヤー3スイッチです。
- ×ウ 物理層において,異なる伝送媒体を接続し,信号を相互に変換する機能異なる伝送媒体をつなぐために信号を変換するのは、メディアコンバータの役割です。物理層での信号変換なので、問われている機能には当たりません。
- ×エ 物理層において,入力信号を全てのLANポートに対して中継する機能入力された信号を各LANポートへ中継するのは、リピータハブの動作です。宛先を見て中継先を選ぶ動作ではありません。
POINT
- 機器名だけで判断せず、動作する層と中継先の決め方を組み合わせて確認します。
- データリンク層で宛先を識別するときの手掛かりはMACアドレスです。
- 物理層での信号の変換や中継は、宛先アドレスによる転送とは区別します。
