3C分析は何を見る?他の分析手法との違い
ITパスポート試験 令和元年度秋期 問7 / 経営戦略マネジメント › 経営戦略手法
過去問にチャレンジ
事業環境の分析などに用いられる3C分析の説明として,適切なものはどれか。
- ア
顧客,競合,自社の三つの観点から分析する。
- イ
最新購買日,購買頻度,購買金額の三つの観点から分析する。
- ウ
時代,年齢,世代の三つの要因に分解して分析する。
- エ
総売上高の高い順に三つのグループに分類して分析する。
会話形式の解説
講師今回は、事業を取り巻く状況を調べる「3C分析」が何に注目するかを考えます。三つに分けるという共通点だけでなく、分析する対象を見分けるのがポイントです。
受験者最新購買日や購買金額も、顧客を知るための情報です。事業環境の分析と考えると、これも当てはまりそうで迷います。
講師顧客を知る情報という点は合っています。ただし、3C分析では顧客・競合・自社の三つを見ます。顧客が何を求めているか、競合する企業がどのような状況か、自社にどのような強みや弱みがあるかを照らし合わせます。
受験者顧客だけを詳しく調べるのではなく、競合や自社も含めて考えるのですね。顧客・競合・自社を挙げた説明が正解だと分かります。
講師そのとおりです。一方、最新購買日・購買頻度・購買金額を見るのは「RFM分析」です。いつ買ったか、どのくらい頻繁に買うか、いくら買ったかという、顧客の購買行動に着目する手法です。
受験者RFM分析は、買い方に注目すると整理できますね。時代・年齢・世代に分ける説明は、何の分析に当たるのですか。
講師この説明は「コーホート分析」に属します。変化や違いを、時代・年齢・世代による影響から捉えます。3C分析が見る顧客・競合・自社とは、分析の切り口が異なります。
受験者何を三つに分けているかが大切なのですね。売上高の高い順に三つのグループに分ける説明は、売上への貢献度を見るものですか。
講師はい。それは「ABC分析」で、売上高などを基準に重要度を分け、管理の優先順位を考える手法です。三つの観点から事業環境を捉える3C分析とは、目的も着眼点も違います。
受験者3C分析は顧客・競合・自社、RFM分析は購買行動、今回のコーホート分析の説明は時代・年齢・世代、ABC分析は売上高などによる重要度、と区別します。
講師その整理で合っています。3C分析は、「顧客の求めるもの」「競合の状況」「自社の強みや弱み」を組み合わせて、事業の方向性を考えるために使います。三つという数だけで判断せず、何を調べる手法なのかを確かめましょう。
まとめ
3C分析は、顧客・競合・自社の三つの観点から事業環境を捉える手法です。RFM分析は、最新購買日・購買頻度・購買金額という顧客の購買行動に着目します。時代・年齢・世代による影響を捉える説明はコーホート分析に属し、売上高などを基準に重要度を分ける説明はABC分析に当たります。選択肢を見分けるときは、「三つ」という数ではなく、分析対象と目的に注目します。
解答・解説
正解はアです
この問題のテーマ
事業環境を把握するための3C分析について、三つの分析対象を問う問題です。ほかの分析手法と、着目する対象を区別しましょう。
解き方の考え方
3C分析では、顧客・競合・自社の三つの観点から事業環境を捉えます。「顧客は何を求めているか」「競合はどのような状況か」「自社にはどのような強みや弱みがあるか」と考えると、対象を覚えやすくなります。この三つに当てはまるアが正解です。
選択肢ごとの解説
- ○ア 顧客,競合,自社の三つの観点から分析する。アの顧客・競合・自社を調べる説明は、3C分析に当たります。顧客のニーズや競合の状況を、自社の強み・弱みと照らし合わせ、事業の方向性を考えるために用います。
- ×イ 最新購買日,購買頻度,購買金額の三つの観点から分析する。イの最新購買日・購買頻度・購買金額を調べる説明は、RFM分析に当たります。顧客の購買行動に着目するもので、競合や自社も対象とする3C分析とは異なります。
- ×ウ 時代,年齢,世代の三つの要因に分解して分析する。ウの時代・年齢・世代に分ける説明は、コーホート分析に属します。変化や違いをこれらの要因から捉えるもので、3C分析の三つの対象とは一致しません。
- ×エ 総売上高の高い順に三つのグループに分類して分析する。エの売上高を基準に三つのグループに分ける説明は、ABC分析に当たります。売上への貢献度などから管理の優先順位を考える手法であり、3C分析とは目的も着眼点も異なります。
POINT
- 3C分析は、顧客・競合・自社から事業環境を捉えます。
- RFM分析は、購買の直近時期・頻度・金額に着目します。
- コーホート分析では、時代・年齢・世代による影響を捉えます。
- ABC分析は、売上高などを基準に重要度を分けます。
