CADの導入効果はどの作業に表れるのか
ITパスポート試験 令和2年度10月 問24 / ビジネスインダストリ › エンジニアリングシステム
過去問にチャレンジ
CADの導入効果として,適切なものはどれか。
- ア
資材の所要量を把握して最適な発注ができる。
- イ
生産工程の自動化と作業の無人化ができる。
- ウ
生産に関連する一連のプロセスを統合的に管理できる。
- エ
設計データを再利用して作業を効率化しやすくする。
会話形式の解説
講師CADは設計を支援する仕組みです。何の作業が効率化されるかに注目しましょう。
受験者どれもコンピュータを使いそうなので、資材の発注もCADの効果かと思いました。
講師資材の必要量を求めるのはMRPの役割です。設計作業を支援するCADとは目的が異なります。
受験者では、生産工程の自動化も設計とは別の作業ですか。
講師はい。生産工程の自動化はFAの領域です。CADが支援する中心的な作業は設計です。
受験者生産に関わるプロセス全体の統合管理も、設計だけを支援する話ではありませんね。
講師そのとおりです。それもCADの主な目的から外れます。
受験者設計データを再利用する選択肢なら、CADの役割に合いそうです。
講師正解です。CADで作った設計データを保存し、次の設計に生かせるため、作業を効率化しやすくなります。
受験者使う技術の共通点より、支援する作業が設計かどうかで見分ければよいのですね。
講師はい。資材の必要量ならMRP、生産工程の自動化ならFAというように、対象となる作業を確かめましょう。
まとめ
CADはコンピュータを使って設計を支援する仕組みです。保存した設計データを再利用できるため、設計作業を効率化しやすくなります。資材の必要量を求めるのはMRP、生産工程の自動化はFAの領域です。各仕組みが支援する作業を比べると、選択肢を見分けやすくなります。
解答・解説
正解はエです
この問題のテーマ
CADの導入効果を、資材計画や生産工程の自動化と区別できるかを問う問題です。
解き方の考え方
CADはコンピュータで設計を支援する仕組みです。各選択肢が設計作業に関するものか、それとも資材や生産工程に関するものかを見分けます。保存した設計データを再利用できる点に注目します。
選択肢ごとの解説
- ×ア 資材の所要量を把握して最適な発注ができる。アの資材の所要量を把握する説明は、設計作業の支援とは目的が異なります。資材の必要量を求めるのはMRPの役割です。
- ×イ 生産工程の自動化と作業の無人化ができる。イの生産工程を自動化する説明は、設計作業の効率化を指していません。生産工程の自動化はFAの領域です。
- ×ウ 生産に関連する一連のプロセスを統合的に管理できる。ウの生産に関わるプロセス全体を統合管理する説明は、CADの主な目的から外れます。CADが支援する中心的な作業は設計です。
- ○エ 設計データを再利用して作業を効率化しやすくする。エの設計データを再利用する説明は、CADの導入効果に当たります。保存したデータを次の設計に生かせるため、作業を効率化しやすくなります。
補足
「コンピュータを使う」という共通点だけで判断すると、資材計画や生産工程の自動化と混同しやすくなります。何の作業を支援する仕組みかを確認しましょう。
POINT
- CADはコンピュータを使って設計を支援します。
- CADで作った設計データは保存し、再利用できます。
- 資材の必要量を求める役割はMRPです。
- 生産工程の自動化はFAの領域です。
