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業務プロセスを表記する図表はどれ?流れの図と分析グラフの違い

ITパスポート試験 令和4年度 問25 / システム戦略 › 業務プロセス

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令和4年度 問25

a~dのうち、業務プロセスの改善に当たり、業務プロセスを表記するために用い られる図表だけを全て挙げたものはどれか。 a DFD b アクティビティ図 c パレート図 d レーダチャート

  1. ア

    a,b

  2. イ

    a,c

  3. ウ

    b,d

  4. エ

    c,d

会話形式の解説

講師講師
今回は、四つの図表のうち、業務プロセスを「表記する」ために使うものを選ぶ問題です。それぞれの図表が何を描くためのものかを考えると判断できます。
受験者受験者
業務の改善に使う図表を選ぶのであれば、パレート図は入りそうな気がします。品質管理の改善活動でよく見かけるので。
講師講師
改善に役立つ図表というのは、もっともな着眼点です。ただ、この問題で問われているのは、改善に役立つかどうかではありません。業務の手順や流れを書き表せるかどうかです。そこで、「流れを表す図」と「数値を分析するグラフ」に分けてみましょう。
受験者受験者
そう分けるなら、DFDは流れの図だと思います。名前に「フロー」が入っているので。
講師講師
そのとおりです。DFDはデータフローダイアグラムの略で、プロセス、データストア、外部実体(データの源泉)、データフローの四つの要素を使い、データの流れを中心に業務を表す図です。業務プロセスの表記に使えます。
受験者受験者
アクティビティ図はUMLで出てきた図ですよね。名前からは何を描く図なのかよく分かりませんでした。
講師講師
アクティビティ図はUML(システムの設計などで使う図の表記法)の図の一つで、業務や処理の流れを表します。条件による分岐や、複数の作業を同時に進める並行処理も描けます。並行処理の分かれ目はフォーク、合流するところはジョインと呼びます。これもプロセスの表記に使う図です。
受験者受験者
では、パレート図はどういう位置づけになりますか。
講師講師
パレート図は、値の大きい順に並べた棒グラフと、累積構成比を示す折れ線を組み合わせたグラフです。どの項目が重要かを見つけたり、改善の優先順位を決めたりするのに使います。分析には役立ちますが、業務の手順や流れは表しません。
受験者受験者
レーダチャートも数値のグラフなので、同じ理由で外れるということですか。
講師講師
はい。レーダチャートは、各項目の値を放射状に伸びた軸に取り、線で結んだ図です。項目どうしのバランスを比べるのに向いていて、業務の手順を表す図ではありません。
受験者受験者
流れを描くのはDFDとアクティビティ図、数値を分析するのはパレート図とレーダチャートなので、DFDとアクティビティ図の組合せが正解ですね。
講師講師
正解です。パレート図はABC分析のように重点項目をつかむ場面でも使われるため、「改善」という言葉から選びたくなります。業務プロセスの表記に使う図表を選ぶ問題では、手順や流れを描く図か、数値を分析・比較するグラフかを最初に分けると判断しやすくなります。

まとめ

この問題は、業務プロセスの改善に当たって、業務プロセスを表記するために使う図表を選ぶものです。DFDはプロセス・データストア・外部実体・データフローの四つの要素でデータの流れを表し、アクティビティ図はUMLの図として業務や処理の流れを分岐や並行処理も含めて表します。パレート図は改善の優先順位を決めるための分析グラフで、レーダチャートは項目どうしのバランスを比べるグラフなので、どちらも業務の流れは表しません。したがって、DFDとアクティビティ図の組合せが正解です。「流れを描く図」か「数値を分析するグラフ」かで分けると判断しやすくなります。

解答・解説

正解はアです

この問題のテーマ

業務プロセスの改善で、業務の流れを書き表すのに使う図表はどれかを選ぶ問題です。データの分析や比較に使うグラフと見分けられるかが問われます。

解き方の考え方

最初に、問われているのが業務プロセスを「表記する」図表であることを確かめます。次に、a~dを一つずつ、「業務の手順や流れを表す図」か「数値の大小やバランスを表すグラフ」かに分けます。DFDとアクティビティ図は流れを描く図なので、プロセスの表記に使えます。一方、パレート図とレーダチャートは数値を分析するグラフなので、使えません。したがって、aとbの組合せであるアが正解です。

選択肢ごとの解説

  1. ○ア  a,b
    aのDFDは、データの流れを中心に業務プロセスを表す図です。プロセス、データストア、データの源泉(外部実体)、データフローの要素を使って描きます。bのアクティビティ図はUMLの図の一つで、業務や処理の流れを表し、分岐や並行処理(フォーク・ジョイン)も描けます。どちらも業務プロセスの表記に使う図表なので、アが正解です。
  2. ×イ  a,c
    aのDFDはプロセスの表記に使えますが、cのパレート図は使えません。パレート図は、値の大きい順に並べた棒グラフと累積構成比の折れ線を組み合わせたグラフです。重要な項目を見つけたり改善の優先順位を決めたりするのに使うもので、手順や流れは表しません。
  3. ×ウ  b,d
    bのアクティビティ図はプロセスの表記に使えますが、dのレーダチャートは使えません。レーダチャートは、各項目の値を放射状の軸に取って線で結んだ図で、項目どうしのバランスを比べるのに向いています。業務の手順を表す図ではありません。
  4. ×エ  c,d
    cのパレート図もdのレーダチャートも、数値を分析したり比較したりするためのグラフです。業務の流れを表さないので、プロセスの表記に使う図表の組合せにはなりません。

補足

パレート図は、品質管理や改善活動の場面で使われます。しかし、問われているのは改善に使う図表かどうかではなく、プロセスを「表記する」図表かどうかです。パレート図は改善の優先順位を決める分析に使うもので、業務の手順そのものは表しません。

POINT

  • DFDは、プロセス・データストア・外部実体・データフローの4つの要素で、データの流れから業務を表す図です。
  • アクティビティ図はUMLの図で、業務や処理の流れを分岐や並行処理も含めて表せます。
  • パレート図は、大きい順に並べた棒グラフと累積構成比の折れ線を組み合わせたもので、重点項目の把握(ABC分析など)に使います。
  • レーダチャートは、複数の項目のバランスを比べるためのグラフです。
  • 「流れを表す図」か「数値を分析するグラフ」かで分けると、この種の問題は判断しやすくなります。

※出典:令和4年度 ITパスポート試験 問25