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BYODとは何か、RPA・BPM・BPRとどう見分けるか

ITパスポート試験 令和8年度 問2 / システム戦略 › 業務プロセス

過去問にチャレンジ

令和8年度 問2

BYODに関する記述として,適切なものはどれか。

  1. ア

    企業の業務に,従業員が私物の携帯情報端末を許可を得た上で利用すること

  2. イ

    企業の業務の定型的な作業をソフトウェアのロボットで効率化すること

  3. ウ

    企業の業務の流れを分析し,継続的に改善,最適化していくこと

  4. エ

    企業の業務の流れを見直し,抜本的にデザインし直すこと

会話形式の解説

講師講師
今回はBYODという略語の意味を問う問題です。ほかの選択肢には、業務に関係する別の用語の説明が並んでいます。略語を元の英語に戻せるかどうかがポイントです。
受験者受験者
選択肢がどれも「企業の業務の〜」で始まっていて、全部同じような話に見えてしまいました。BYODの英語も、私はうろ覚えです。
講師講師
BYODはBring Your Own Deviceの略で、「自分の端末を持ち込む」という意味です。Deviceは端末や機器のことなので、端末の話をしている選択肢を探せば答えが見つかります。
受験者受験者
それなら、従業員が私物の携帯端末を業務に使うという選択肢ですね。ただ「許可を得た上で」と書いてあるのが少し気になります。
講師講師
そこもBYODの定義どおりです。端末は従業員のものでも、業務に使う以上は会社の承認や管理ルールが前提になります。許可なく私物の端末を使う場合は、BYODとは言えません。
受験者受験者
分かりました。ソフトウェアのロボットで定型作業を効率化するという選択肢は、RPAのことでしょうか。
講師講師
そのとおりです。RPAはRobotic Process Automationの略で、パソコン上で行う決まった手順の作業を自動化する仕組みです。私物の端末を業務に使う話とは関係がありません。
受験者受験者
残りの二つは、業務の流れを継続的に改善するものと、抜本的にデザインし直すものですね。どちらも業務の見直しなので、違いがよく分かりません。
講師講師
継続的に改善・最適化していくのはBPM(Business Process Management)で、改善を一度で終わらせず繰り返していくのが特徴です。抜本的に作り直すのはBPR(Business Process Reengineering)で、少しずつ直すのではなく根本から作り直す考え方です。
受験者受験者
「継続的な改善」ならBPM、「抜本的」「根本的」ならBPR、という言葉で見分ければよいのですね。BYODだけが業務のやり方ではなく、端末の扱いの話だと整理できました。
講師講師
その整理で大丈夫です。補足すると、BYODは私物の端末で業務の情報を扱うので、情報漏えいのリスクがあります。運用するにはセキュリティ対策が必要だという点も合わせて覚えておきましょう。

まとめ

BYODはBring Your Own Deviceの略で、従業員が私物の携帯端末を会社の許可を得て業務に使うことです。ソフトウェアのロボットで定型作業を自動化するのはRPA、業務プロセスを継続的に改善するのはBPM、根本から作り直すのはBPRです。BPMとBPRは「継続的」か「抜本的」かというキーワードで見分けられます。BYODは会社の承認が前提で、情報漏えいのリスクがあるためセキュリティ対策も必要です。

解答・解説

正解はアです

この問題のテーマ

BYODという用語の意味を正しく理解しているかを問う問題です。選択肢には、RPA・BPM・BPRといった「業務」に関係する似た用語の説明が並んでいます。

解き方の考え方

まず略語を元の英語に戻すと、意味の見当がつきます。BYODはBring Your Own Deviceの略で、「自分の端末を持ち込む」という意味です。そのため、端末や機器の話をしている選択肢を探せば答えにたどり着けます。ほかの選択肢は業務の進め方や改善の方法を説明しており、それぞれRPA・BPM・BPRに当たります。

選択肢ごとの解説

  1. ○ア  企業の業務に,従業員が私物の携帯情報端末を許可を得た上で利用すること
    従業員が持っている私物の携帯端末を、会社の許可を得て業務に使うという説明は、BYODの定義に合っています。端末は従業員のものですが、使うには会社の承認が必要という点もBYODの考え方どおりです。
  2. ×イ  企業の業務の定型的な作業をソフトウェアのロボットで効率化すること
    定型的な作業をソフトウェアのロボットで効率化するという説明は、RPA(Robotic Process Automation)のことです。パソコン上で行う決まった手順の作業を自動化する仕組みで、私物端末を業務に使う話とは関係がありません。
  3. ×ウ  企業の業務の流れを分析し,継続的に改善,最適化していくこと
    業務の流れを分析し、継続的に改善・最適化していくという説明は、BPM(Business Process Management)のことです。改善を一度で終わらせず、繰り返し続けていくところが特徴です。
  4. ×エ  企業の業務の流れを見直し,抜本的にデザインし直すこと
    業務の流れを見直し、抜本的にデザインし直すという説明は、BPR(Business Process Reengineering)のことです。今の業務を少しずつ直すのではなく、根本から作り直すという考え方です。

補足

BPMとBPRはどちらも業務プロセスの見直しなので、混同しやすい組合せです。「継続的な改善」という言葉があればBPM、「抜本的」「根本的」という言葉があればBPRと、キーワードで見分けると確実です。また、BYODは端末が私物でも業務に使う以上、会社の承認や管理ルールが前提になります。許可なく私物端末を使う場合はBYODとは言えないので、注意してください。

POINT

  • BYODはBring Your Own Deviceの略で、従業員が私物の端末を会社の承認を得て業務に使うことです。
  • BYODには情報漏えいのリスクがあるため、運用するにはセキュリティ対策が必要です。
  • RPAはソフトウェアのロボットを使って定型業務を自動化することです。
  • BPMは業務プロセスを分析し、改善を続けていく取組です。
  • BPRは業務プロセスを根本から作り直すことで、継続的に改善するBPMとは区別して覚えます。

※出典:令和8年度 ITパスポート試験 問2