スクラムイベントは目的と実施時期でどう見分ける?
基本情報技術者試験 令和5年度 問12 / ソフトウェア開発管理技術 › 開発プロセス・手法
過去問にチャレンジ
アジャイル開発手法のスクラムにおいて,開発チームの全員が1 人ずつ“昨日やったこと”,“今日やること”,“障害になっていること”などを話し,全員でプロジェクトの状況を共有するイベントはどれか。
- ア
スプリントプランニング
- イ
スプリントレビュー
- ウ
デイリースクラム
- エ
レトロスペクティブ
会話形式の解説
講師スクラムのイベントは、何をするかに加えて、いつ行うかを確かめると見分けやすくなります。
受験者昨日の作業や今日の予定を話すなら、日々の作業に関係するイベントですね。
講師はい。スプリント中に毎日、進捗や障害を踏まえて作業を調整するのがデイリースクラムです。
受験者昨日・今日・障害を一人ずつ話すこと自体が、イベントの決まりなのでしょうか。
講師それは進め方の一例です。この問題では、毎日の状況を共有して作業を調整する目的に注目します。
受験者スプリントプランニングも作業を扱いますが、日々の調整とは違いますか。
講師スプリントプランニングは、スプリントの開始時に取り組む作業を計画します。実施する時期が違います。
受験者スプリントレビューは、毎日の予定ではなく、終わった作業を確認する場でしょうか。
講師スプリントの終了時に、成果を関係者と確認する場です。毎日の予定や障害を共有する説明には合いません。
受験者レトロスペクティブは、成果そのものより仕事の進め方を振り返るのですね。
講師そのとおりです。振り返りで得た気付きを次のスプリントの改善につなげます。
受験者開始時の計画、終了時の成果確認、進め方の振り返りを除くと、毎日の作業調整はデイリースクラムだと分かります。
まとめ
正解はデイリースクラムです。スプリント中に毎日、進捗や障害を踏まえて作業を調整します。スプリントプランニングは開始時の作業計画、スプリントレビューは終了時の成果確認、レトロスペクティブは仕事の進め方の振り返りです。イベントは目的と実施時期の両方で見分けます。
解答・解説
正解はウです
この問題のテーマ
スクラムの各イベントを、目的と実施時期から見分ける問題です。
解き方の考え方
毎日、作業の進み具合や障害を共有するという点に注目します。スプリント中に日々の作業を調整するイベントがデイリースクラムなので、正解はウです。昨日の作業、今日の予定、障害を一人ずつ話す進め方は、その実施方法の一例です。
選択肢ごとの解説
- ×ア スプリントプランニングスプリントプランニングでは、スプリントの開始時に取り組む作業を計画します。設問のように、日々の状況を共有するイベントには当たりません。
- ×イ スプリントレビュースプリントレビューでは、スプリントの終了時に成果を関係者と確認します。毎日の作業予定や障害を共有する場を指す説明ではありません。
- ○ウ デイリースクラムデイリースクラムは、スプリント中に毎日、短時間で行います。開発者が進捗や障害を踏まえて日々の作業を調整するため、設問の説明に合います。
- ×エ レトロスペクティブレトロスペクティブでは、仕事の進め方を振り返ります。そこで得た気付きを次のスプリントの改善につなげるため、設問の日々の状況共有とは目的が異なります。
POINT
- イベントを見分けるときは、何をするかに加えて、いつ行うかを確認します。
- 作業計画はスプリントの開始時、成果の確認は終了時に行います。
- 振り返りは、仕事の進め方を改善するために行います。
