機密性と可用性は何を基準に見分けるか
ITパスポート試験 平成31年度春期 問38 / サービスマネジメント › サービスマネジメント
過去問にチャレンジ
SNSの事例におけるITサービスマネジメントの要件に関する記述のうち,機密性に該当するものはどれか。
- ア
24時間365日利用可能である。
- イ
許可されていないユーザーはデータやサービスにアクセスできない。
- ウ
サーバ設置場所に地震などの災害が起こっても,1時間以内に利用が再開できる。
- エ
投稿した写真の加工や他のユーザーのフォローができる。
会話形式の解説
講師機密性を見分けるには、誰がアクセスできるかに注目します。
受験者24時間いつでも使えることも、情報を守るために必要だと思いました。
講師いつ使えるかは可用性、つまりサービスを利用できる状態に関する要件です。アクセスを許す相手は定めていません。
受験者では、許可されていないユーザーがアクセスできないという記述が機密性ですか。
講師その通りです。無許可のユーザーがデータやサービスにアクセスできないという要件なので、正解はイです。
受験者災害の後、1時間以内に使えるようになるという記述はどう考えますか。
講師それは復旧までの時間に関する要件です。無許可のアクセスを防ぐこととは別です。
受験者写真の加工やフォローは、誰が使えるかではなく、何ができるかを述べていますね。
講師はい。SNSの機能についての記述なので、機密性には当たりません。
受験者機密性は、許可のない人によるアクセスを防ぐかどうかで判断します。
講師その見方で確認できます。「アクセス」という言葉だけで可用性と決めず、アクセスできない対象が許可されていないユーザーである点に注目してください。
まとめ
機密性は、許可のない人がデータやサービスにアクセスできない性質です。この問題では、許可されていないユーザーのアクセスを防ぐ記述が該当します。常時利用できることは可用性、災害後に利用を再開するまでの時間は復旧、写真加工やフォローは機能に関する要件です。
解答・解説
正解はイです
この問題のテーマ
SNSの要件を、機密性・可用性・復旧・機能の観点から見分ける問題です。
解き方の考え方
機密性は、許可のない人が情報にアクセスできない性質です。各選択肢が「誰にアクセスを許すか」を定めているのか、それとも利用できる時間、災害後の復旧、サービスの機能を述べているのかを確認します。
選択肢ごとの解説
- ×ア 24時間365日利用可能である。24時間365日使えるという説明は、サービスをいつ利用できるかという要件です。これは可用性に関するもので、利用者のアクセス権限を定めていません。
- ○イ 許可されていないユーザーはデータやサービスにアクセスできない。許可されていないユーザーがデータやサービスにアクセスできないという説明です。無許可のアクセスを防ぐ要件なので、機密性に該当します。
- ×ウ サーバ設置場所に地震などの災害が起こっても,1時間以内に利用が再開できる。災害が起きた後、一定時間内に利用を再開するという説明です。これは復旧までの時間に関する要件であり、無許可のアクセスを防ぐ要件ではありません。
- ×エ 投稿した写真の加工や他のユーザーのフォローができる。写真の加工やユーザーのフォローは、SNSで何ができるかを示しています。サービスの機能に関する説明であり、機密性には該当しません。
補足
「サービスにアクセスできる」という言葉だけで可用性と判断しないことが大切です。この問題では、アクセスできない対象が「許可されていないユーザー」である点が決め手です。
POINT
- 機密性を見分けるときは、許可のない人によるアクセスを防ぐ要件かを確認します。
- 常時利用できることは可用性に関する要件です。
- 災害後に利用を再開するまでの時間は復旧に関する要件です。
- 写真加工やフォローはサービスの機能です。
