サプライチェーンはどこまでを管理するのか
ITパスポート試験 令和元年度秋期 問5 / 経営戦略マネジメント › 経営管理システム
過去問にチャレンジ
材料調達から商品販売までの流れを一括管理して,供給の最適化を目指すシステムはどれか。
- ア
ASP
- イ
CRM
- ウ
ERP
- エ
SCM
会話形式の解説
講師注目するのは、調達から販売までという範囲と、供給を最適化するという目的です。
受験者一括管理と聞いて、私はERPを考えました。企業全体を管理する仕組みではないのですか。
講師ERPは企業の経営資源を統合して管理する仕組みです。この問題で問われているのは、調達から販売までの供給の流れです。
受験者その流れをサプライチェーンと呼ぶのですね。
講師はい。SCMはサプライチェーン全体を管理し、在庫や供給の最適化を目指します。したがって、正解はSCMです。
受験者ERPとは、管理する対象で区別できますね。CRMも管理の仕組みですが、何が違いますか。
講師CRMが着目するのは顧客との関係です。供給の流れ全体を管理するSCMとは対象が異なります。
受験者では、ASPも供給の流れを管理するものではなさそうです。
講師そのとおりです。ASPは、ネット経由でアプリケーションを提供する事業者や、その提供形態を指します。
受験者調達から販売までの供給を最適化するならSCM、経営資源ならERP、顧客との関係ならCRMと整理できます。
講師略語を見分けるときは、何を管理するのかに注目しましょう。ASPはアプリケーションの提供に関する用語です。
まとめ
調達から販売までの供給の流れをサプライチェーンと呼びます。その全体を管理し、在庫や供給の最適化を目指す仕組みはSCMです。ERPは経営資源、CRMは顧客との関係を管理し、ASPはネット経由でのアプリケーション提供に関する用語です。
解答・解説
正解はエです
この問題のテーマ
材料の調達から商品の販売までを一体として管理し、供給を最適化する仕組みを問う問題です。
解き方の考え方
「調達から販売まで」という範囲と、「供給の最適化」という目的に注目します。この供給の流れはサプライチェーンと呼ばれ、その全体を管理するSCMが該当します。ほかの選択肢は、管理する対象が異なります。
選択肢ごとの解説
- ×ア ASPASPは、ネット経由でアプリケーションを提供する事業者や、その提供形態を指します。調達から販売までの供給の流れを一括管理する仕組みではありません。
- ×イ CRMCRMは、顧客との関係を管理する考え方や仕組みです。顧客に着目する点で、供給の流れ全体を管理するSCMとは対象が異なります。
- ×ウ ERPERPは、企業の経営資源を統合して管理する仕組みです。設問が求めるのは経営資源全般の管理ではなく、調達から販売までの供給の最適化です。
- ○エ SCMSCMは、材料の調達から商品の販売までを一体として管理します。在庫や供給を最適化することを目指すため、設問の説明に合います。
補足
似た問題では、略語を丸暗記するだけでなく、何を管理する仕組みかを見分けると解きやすくなります。「調達から販売まで」と「供給の最適化」がそろえば、SCMを選びます。
POINT
- 調達から販売までの供給の流れをサプライチェーンと呼びます。
- SCMはサプライチェーン全体を管理し、供給の最適化を目指します。
- CRMは顧客との関係、ERPは企業の経営資源、ASPはネット経由のアプリ提供に着目します。
