プロジェクトの情報共有ルールは何で決まる?
ITパスポート試験 令和2年度10月 問50 / プロジェクトマネジメント › プロジェクトマネジメント
過去問にチャレンジ
プロジェクトメンバー間のコミュニケーションのルールを明確にするための施策として,適切なものはどれか。
- ア
作成すべき成果物を定義する。
- イ
実際に使った費用を把握し,計画とのずれがあれば対策を講じる。
- ウ
スケジュールを作成し,進捗管理を行う。
- エ
プロジェクト情報の作成や配布の方法を明確にする。
会話形式の解説
講師この問題では、メンバー間で情報をどうやり取りするか、そのルールを決める施策に注目します。
受験者進捗管理もメンバー間の連絡に関係するので、迷います。
講師進捗は共有する情報になります。ただ、スケジュールを作って進捗を管理することと、情報を誰にどう伝えるかを決めることは別です。
受験者情報を共有するための決まりが、選ぶポイントなのですね。
講師はい。プロジェクト情報の作成方法と配布方法を明確にする施策が適切です。情報をどう用意して届けるかを定めています。
受験者成果物を定義することも、情報を作ることに見えました。
講師成果物の定義は、プロジェクトで何を作るかという作業範囲を明確にするものです。情報の伝え方は定めません。
受験者実際に使った費用と計画のずれを確認する施策は、どう考えますか。
講師それはコスト管理です。費用の差に対応する施策で、情報の作成や配布のルールを決めるものではありません。
受験者成果物は作業範囲、費用はコスト、日程と進捗はスケジュールを管理します。情報の作成と配布を決める施策が答えですね。
講師そのとおりです。情報共有のルールでは、誰が情報を作り、誰に、いつ、どの方法で伝えるかを考えます。「何を管理する施策か」で見分けましょう。
まとめ
適切なのは、プロジェクト情報の作成方法と配布方法を明確にする施策です。情報共有のルールでは、誰が情報を作り、誰に、いつ、どの方法で伝えるかを定めます。成果物の定義は作業範囲、費用の実績管理はコスト管理、日程と進捗の管理はスケジュール管理に当たります。
解答・解説
正解はエです
この問題のテーマ
プロジェクトメンバー間のコミュニケーションのルールを明確にする施策を、作業範囲・コスト・スケジュールの管理と区別する問題です。
解き方の考え方
情報共有のルールでは、誰が情報を作り、誰に、いつ、どの方法で伝えるかを決めます。各選択肢が情報のやり取りを定めているか、それとも別の管理対象を扱っているかを見分けます。
選択肢ごとの解説
- ×ア 作成すべき成果物を定義する。アの成果物の定義は、プロジェクトで何を作るかという作業範囲を明確にするものです。メンバー間で情報をどう伝えるかは定めていません。
- ×イ 実際に使った費用を把握し,計画とのずれがあれば対策を講じる。イの費用の実績を把握し、計画との差に対応する施策は、コスト管理に当たります。情報の作成や配布のルールを決める施策ではありません。
- ×ウ スケジュールを作成し,進捗管理を行う。ウのスケジュール作成と進捗管理は、作業の日程を扱う施策です。進捗を確認することと、その情報を誰にどう伝えるかを決めることは区別します。
- ○エ プロジェクト情報の作成や配布の方法を明確にする。エは、プロジェクト情報の作成方法と配布方法を明確にする施策です。情報をどう用意して届けるかを定めるので、メンバー間のコミュニケーションのルールに当たります。
補足
進捗はメンバー間で共有する情報にもなりますが、進捗を管理すること自体は情報共有のルール作りとは別です。「何を管理する施策か」に着目すると区別しやすくなります。
POINT
- 情報共有のルールでは、情報の作成者と伝達先を定めます。
- 情報を伝える時期と方法も、情報共有のルールに含まれます。
- 成果物の定義は作業範囲、費用の実績管理はコスト管理に当たります。
- 日程の作成と進捗の確認はスケジュール管理に当たります。
