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請負契約の契約後から支払まで、交わす書類はどれか

ITパスポート試験 令和3年度 問33 / システム企画 › 調達計画・実施

過去問にチャレンジ

令和3年度 問33

コンピュータシステム開発の外部への発注において,発注金額の確定後に請負契約を締結した。契約後,支払までに発注側と受注側の間で交わされる書類の組合せのうち,適切なものはどれか。ここで,契約内容の変更はないものとする。

  1. ア

    提案書,納品書,検収書

  2. イ

    提案書,見積書,請求書

  3. ウ

    納品書,検収書,請求書

  4. エ

    見積書,納品書,請求書

会話形式の解説

講師講師
今回は、システム開発を外部に請負契約で発注したとき、契約を結んでから代金を支払うまでに、発注側と受注側の間でどの書類を交わすかを問う問題です。注目したいのは、発注金額が確定してから契約していることと、契約内容の変更はないという条件です。
受験者受験者
書類の名前はどれも聞いたことがありますが、順番がよく分かりません。見積書はお金に関係するので、支払までの書類に入っていてもいい気がしました。
講師講師
そこが分かれ目です。取引の流れを契約前と契約後に分けてみましょう。提案書と見積書は、発注先を選んだり金額を決めたりするための書類なので、契約前に使います。
受験者受験者
今回は金額が確定してから契約しているので、見積書の出番はもう終わっているということですね。
講師講師
そのとおりです。契約内容の変更もないので、見積書をもう一度出し直すことも考えなくて構いません。では、契約後はどう進むと思いますか。
受験者受験者
受注側が成果物を渡して、発注側が受け取って、最後に代金を払う流れだと思います。ただ、「検収」という言葉の意味がまだあいまいです。
講師講師
検収は、発注側が引き渡された成果物の内容を確かめることです。受注側が納品書を添えて成果物を引き渡し、発注側が内容を確かめて検収書を出し、そのあと受注側が請求書で代金の支払を求めます。
受験者受験者
そうすると、納品書・検収書・請求書の組合せが、その流れにそのまま当てはまります。提案書・納品書・検収書の組合せは、提案書が契約前の書類ですし、請求書がないので支払まで届きません。
講師講師
よく整理できています。残りの2つの組合せはどう考えますか。
受験者受験者
提案書・見積書・請求書は、契約前の書類が2つ入っていて、納品書と検収書がありません。見積書・納品書・請求書は、見積書が契約前の書類で、検収書が抜けています。
講師講師
正確です。見積書・納品書・請求書の組合せは、納品と請求がそろっているので一見それらしく見えますが、発注側が成果物を確認したことを示す検収書がない点で適切ではありません。
受験者受験者
出す側でいうと、納品書と請求書は受注側、検収書は発注側が出す書類ということですね。
講師講師
はい。書類の名前だけで覚えるより、「誰が」「いつ」出すかで整理しておくと、書類の順番を問う問題にも対応できます。

まとめ

システム開発を請負契約で外部に発注した場合、提案書と見積書は発注先の選定や金額の決定に使う契約前の書類です。契約後は、受注側が納品書を添えて成果物を引き渡し、発注側が内容を確かめて検収書を出し、受注側が請求書で代金を求めるという順に進みます。そのため、契約後から支払までに交わす書類は納品書・検収書・請求書の組合せになります。書類は「誰が」「いつ」出すかで整理すると、順番を問う問題にも対応しやすくなります。

解答・解説

正解はウです

この問題のテーマ

システム開発を外部に請負契約で発注したとき、契約を結んでから代金を支払うまでに、発注側と受注側の間でどの書類を交わすかを問う問題です。

解き方の考え方

取引の流れを、契約前と契約後に分けて考えます。提案書と見積書は、発注先を選んだり金額を決めたりするための書類なので、契約前に使います。契約後は、受注側の納品、発注側の検収、受注側の請求の順に進みます。そのため、契約前の書類を含まず、納品・検収・請求の3つがそろった組合せが正解です。

選択肢ごとの解説

  1. ×ア  提案書,納品書,検収書
    提案書・納品書・検収書の組合せには、契約前に使う提案書が入っています。また、支払に必要な請求書が入っていないため、支払までの流れが最後までそろいません。
  2. ×イ  提案書,見積書,請求書
    提案書・見積書・請求書の組合せでは、提案書と見積書がどちらも契約前の書類です。成果物の引渡しを示す納品書と、確認の結果を示す検収書も入っていないため、適切ではありません。
  3. ○ウ  納品書,検収書,請求書
    納品書・検収書・請求書は、契約後の流れにそのまま当てはまります。受注側が納品書を添えて成果物を引き渡し、発注側が内容を確かめて検収書を出し、そのあと受注側が請求書で代金を求めます。
  4. ×エ  見積書,納品書,請求書
    見積書・納品書・請求書の組合せでは、見積書が金額を決めるための契約前の書類です。また、発注側が成果物を確認したことを示す検収書が入っていないため、適切ではありません。

補足

この問題では「発注金額の確定後」「契約内容の変更はない」と条件がついています。そのため、見積書をもう一度出し直すことは考えなくて構いません。書類の名前だけで覚えるより、「誰が」「いつ」出すかで整理すると、順番を問う問題にも対応できます。

POINT

  • 提案書と見積書は、契約前に使う書類です。
  • 契約後は、納品、検収、請求の順に進みます。
  • 納品書は受注側が成果物を引き渡したことを示す書類で、検収書は発注側が成果物を確認した結果を示す書類です。
  • 請求書は、受注側が代金の支払を求める書類です。

※出典:令和3年度 ITパスポート試験 問33