仮想通貨のマイニングは何をする作業か
基本情報技術者試験 令和元年度秋期 午前 問71 / ビジネスインダストリ › e-ビジネス
過去問にチャレンジ
ブロックチェーンによって実現されている仮想通貨マイニングの説明はどれか。
- ア
仮想通貨取引の確認や記録の計算作業に参加し,報酬として仮想通貨を得る。
- イ
仮想通貨を売買することによってキャピタルゲインを得る。
- ウ
個人や組織に対して,仮想通貨による送金を行う。
- エ
実店舗などで仮想通貨を使った支払や決済を行う。
会話形式の解説
講師この問題では、仮想通貨を使う行為と、取引を確認・記録する作業を見分けます。報酬を得るまでに何をするかに注目します。
受験者仮想通貨を得るなら、売買で利益を出すこともマイニングでしょうか。
講師売買益は価格の変動から得る利益です。マイニングで得る報酬とは、その前に行う作業が違います。
受験者では、取引の確認や記録に必要な計算作業に参加する、という説明を確かめればよいですか。
講師そのとおりです。その作業がマイニングに当たり、作業に成功すると仮想通貨で報酬を受け取ります。
受験者送金も取引に関係しますが、記録する計算作業への参加とは違うのですか。
講師違います。送金は保有する仮想通貨を他者へ移す行為です。店舗での支払いや決済も、代金の支払いに使う行為です。どちらも計算作業を説明していません。
受験者仮想通貨を得る、移す、使うという結果だけではなく、取引の確認・記録のために計算するかで判断します。
講師はい。関連するProof of Workでは、条件を満たすハッシュ値を計算で探します。参加することと、作業に成功して報酬を得ることも区別してください。
まとめ
マイニングは、仮想通貨の取引を確認・記録するための計算作業に当たります。その作業に成功すると、仮想通貨で報酬を受け取ります。売買による利益、他者への送金、店舗での支払いは、それぞれマイニングとは異なる行為です。報酬を得るまでに何をしたかを確かめると判断できます。
解答・解説
正解はアです
この問題のテーマ
仮想通貨のマイニングが、取引の確認・記録とどう関わるかを問う問題です。
解き方の考え方
仮想通貨を使った行為と、取引を確認してブロックに記録する作業を区別します。報酬を得るという結果だけでなく、そのために行う作業に注目します。
選択肢ごとの解説
- ○ア 仮想通貨取引の確認や記録の計算作業に参加し,報酬として仮想通貨を得る。取引の確認や記録に必要な計算作業は、マイニングに当たります。その作業に成功すると仮想通貨で報酬を受け取るため、この説明が正解です。
- ×イ 仮想通貨を売買することによってキャピタルゲインを得る。売買によるキャピタルゲインは、購入した通貨の価格変動から得る利益です。取引記録の計算作業による報酬ではないため、マイニングの説明にはなりません。
- ×ウ 個人や組織に対して,仮想通貨による送金を行う。他者への送金は、保有する仮想通貨を移す行為です。その送金を行うことと、取引を確認・記録する計算作業に参加することは異なります。
- ×エ 実店舗などで仮想通貨を使った支払や決済を行う。店舗での支払いや決済は、仮想通貨を代金の支払いに使う行為です。取引記録を作る計算作業を説明していないため、マイニングには当たりません。
※現在は「仮想通貨」を「暗号資産」と呼ぶことが一般的ですが、問題文では出題時の表記を保っています。
POINT
- Proof of Workでは、条件を満たすハッシュ値を計算で探します。
- マイニングに参加することと、その作業に成功して報酬を得ることは区別します。
- 仮想通貨を得る理由が売買益なのか、記録作業への報酬なのかを確認します。
