ハイブリッドクラウドは何を組み合わせるのか
基本情報技術者試験 令和5年度 問15 / システム戦略 › ソリューションビジネス
過去問にチャレンジ
ハイブリッドクラウドの説明はどれか。
- ア
クラウドサービスが提供している機能の一部を,自社用にカスタマイズして利用すること
- イ
クラウドサービスのサービス内容を,消費者向けと法人向けの両方を対象とするように構成して提供すること
- ウ
クラウドサービスのサービス内容を,有償サービスと無償サービスとに区分して提供すること
- エ
自社専用に使用するクラウドサービスと,汎用のクラウドサービスとの間でデータ及びアプリケーションソフトウェアの連携や相互運用が可能となる環境を提供すること
会話形式の解説
講師この問題では、サービスの内容よりも、クラウド環境をどう組み合わせているかに注目します。
受験者自社向けに機能を変える説明が気になりました。自社用ならハイブリッドなのでしょうか。
講師機能をカスタマイズしても、異なる環境を組み合わせたとは限りません。環境同士の連携は示されていますか。
受験者示されていません。機能を変えるだけでは判断できないのですね。
講師そうです。自社専用の環境と汎用の環境を組み合わせ、データやアプリケーションを連携・相互運用できる説明が正解です。
受験者消費者と法人の両方に提供する説明は、利用者の区分の話ですね。
講師はい。誰を対象にするかだけでは、クラウド環境同士の連携は分かりません。
受験者有償と無償に分ける説明も、環境の組合せとは関係がありませんか。
講師その説明が示すのは料金の区分です。異なる環境を組み合わせるかどうかは判断できません。
受験者自社専用と汎用の二つの環境があり、その間で連携できるかを確かめればよいのですね。
講師はい。特定の利用者が専用で使うプライベートクラウドと、複数の利用者が共用するパブリッククラウドの違いも押さえると、環境の組合せを見分けやすくなります。
まとめ
ハイブリッドクラウドを見分けるには、異なるクラウド環境の組合せと、その間の連携に注目します。この問題では、自社専用の環境と汎用の環境の間で、データやアプリケーションを連携・相互運用できる説明が正解です。機能のカスタマイズ、利用者の区分、料金の区分だけでは、この条件を満たすと判断できません。
解答・解説
正解はエです
この問題のテーマ
ハイブリッドクラウドを、クラウド環境の組合せと相互運用の観点から見分ける問題です。
解き方の考え方
まず、設問がサービスの機能や利用者区分ではなく、クラウド環境の構成を尋ねていることを確認します。ハイブリッドクラウドでは、異なる環境を組み合わせ、その間でデータやアプリケーションを連携させます。この条件に合う説明を選びます。
選択肢ごとの解説
- ×ア クラウドサービスが提供している機能の一部を,自社用にカスタマイズして利用することアの説明は、提供機能を自社向けに変えることです。機能をカスタマイズしても、異なるクラウド環境を組み合わせて連携させる構成とは限りません。
- ×イ クラウドサービスのサービス内容を,消費者向けと法人向けの両方を対象とするように構成して提供することイの説明は、消費者と法人の両方をサービスの対象にすることです。対象とする利用者の区分からは、クラウド環境同士の連携は判断できません。
- ×ウ クラウドサービスのサービス内容を,有償サービスと無償サービスとに区分して提供することウの説明は、サービスを有償と無償に分けることです。料金の区分は、異なるクラウド環境を組み合わせるかどうかを示していません。
- ○エ 自社専用に使用するクラウドサービスと,汎用のクラウドサービスとの間でデータ及びアプリケーションソフトウェアの連携や相互運用が可能となる環境を提供することエは、自社専用の環境と汎用の環境を組み合わせています。さらに、その間でデータとアプリケーションを連携・相互運用できるため、ハイブリッドクラウドの説明に当たります。
POINT
- プライベートクラウドは、特定の利用者が専用で使う環境です。
- パブリッククラウドは、複数の利用者が共用する環境です。
- ハイブリッドクラウドを見分ける際は、異なる環境の組合せと、その間の連携に着目します。
