リレーションシップマーケティングは何を重視するか
基本情報技術者試験 令和元年度秋期 午前 問66 / 経営戦略マネジメント › マーケティング
過去問にチャレンジ
リレーションシップマーケティングの説明はどれか。
- ア
顧客との良好な関係を維持することで個々の顧客から長期間にわたって安定した売上を獲得することを目指すマーケティング手法
- イ
数時間から数日間程度の短期間の時間制限を設け,その時間内だけネット上で商品を販売するマーケティング手法
- ウ
スマートフォンのGPS機能を利用し,現在地に近い店舗の広告を配信するマーケティング手法
- エ
テレビ,新聞,雑誌などの複数のメディアを併用し,消費者への多角的なアプローチを目指すマーケティング手法
会話形式の解説
講師各手法が何を目的とし、何を工夫しているかに注目しましょう。顧客との関係を中心にした説明はどれでしょうか。
受験者短い時間だけ販売する方法も顧客に働きかけるので、迷いました。
講師その説明では、何を短く区切っていますか。顧客との関係が続く期間でしょうか。
受験者いいえ、ネット上で商品を販売する時間です。
講師そうです。これは販売時間に着目したフラッシュマーケティングです。顧客との関係を長く保つ説明ではありません。
受験者では、個々の顧客と良好な関係を保ち、長期にわたる売上を目指す説明が当てはまりますか。
講師はい。それがリレーションシップマーケティングです。一度の販売だけでなく、その後の関係にも目を向けます。
受験者現在地に近い店舗の広告を届ける方法も、顧客に合わせた働きかけに見えます。
講師そこで使うGPSは、現在地に応じて広告を届ける場所を決めるためのものです。長期的な関係を保つことは説明していません。
受験者テレビや新聞を組み合わせる説明は、顧客との関係より、使う媒体に注目しているのですね。
講師そのとおりです。複数の媒体を使って働きかける方法なので、関係の継続を中心にした手法とは区別します。
受験者販売時間、広告を届ける場所、媒体の組合せを見分ければ、顧客との継続的な関係を重視する説明を選べます。
講師はい。どれも顧客への働きかけですが、何に着目した手法かを確かめるのがポイントです。
まとめ
リレーションシップマーケティングは、顧客との良好な関係を維持し、個々の顧客から長期にわたる売上を目指す手法です。短期間だけネット上で販売する説明は、販売時間に着目したフラッシュマーケティングです。現在地に応じた広告は届ける場所、複数のメディアの併用は使う媒体に着目しています。手法を見分けるには、何を目的とし、何を工夫しているかを確認します。
解答・解説
正解はアです
この問題のテーマ
リレーションシップマーケティングの特徴を、ほかのマーケティング手法と区別できるかを問う問題です。
解き方の考え方
各選択肢が何に着目した手法かを見ます。顧客との関係を長く保つことが中心ならリレーションシップマーケティングに当たります。販売期間、広告を届ける場所、使用する媒体を説明した選択肢とは区別します。
選択肢ごとの解説
- ○ア 顧客との良好な関係を維持することで個々の顧客から長期間にわたって安定した売上を獲得することを目指すマーケティング手法顧客との良好な関係を維持し、個々の顧客から長期にわたる売上を目指す説明です。顧客との継続的な関係に着目しているため、リレーションシップマーケティングに当たります。
- ×イ 数時間から数日間程度の短期間の時間制限を設け,その時間内だけネット上で商品を販売するマーケティング手法ネット上での販売期間を短く区切る説明で、フラッシュマーケティングに当たります。着目しているのは販売できる時間であり、顧客との関係を維持する手法の説明ではありません。
- ×ウ スマートフォンのGPS機能を利用し,現在地に近い店舗の広告を配信するマーケティング手法GPSで得た現在地に応じて、近くの店舗の広告を配信する説明です。広告を届ける場所を決める方法を述べており、顧客との長期的な関係を表していません。
- ×エ テレビ,新聞,雑誌などの複数のメディアを併用し,消費者への多角的なアプローチを目指すマーケティング手法テレビや新聞など、複数の媒体を組み合わせて消費者に働きかける説明です。媒体の使い方に着目しているため、顧客との継続的な関係を中心とする手法とは異なります。
POINT
- 手法を見分けるときは、何を目的とし、何を工夫しているかを確認します。
- リレーションシップマーケティングでは、一度の販売だけでなく、その後の顧客との関係にも目を向けます。
- 販売期間、位置情報、媒体の組合せは、それぞれ別の着眼点です。
