コアコンピタンスとほかの経営用語をどう区別するか
基本情報技術者試験 平成29年度春期 午前 問67 / 経営戦略マネジメント › 経営戦略手法
過去問にチャレンジ
コアコンピタンスの説明はどれか。
- ア
企業の活動分野において,競合他社にはまねのできない卓越した能力
- イ
経営を行う上で法令や各種規制,社会的規範などを遵守する企業活動
- ウ
市場・技術・商品(サービス)の観点から設定した,事業の展開領域
- エ
組織活動の目的を達成するために行う,業務とシステムの全体最適化手法
会話形式の解説
講師この問題では、それぞれの説明が企業の能力、活動、事業の範囲、手法のどれを指すかに注目します。
受験者競合他社にはまねできないという部分は、企業の能力を見分ける手掛かりになりそうです。
講師そのとおりです。他社がまねできない卓越した能力は、企業の競争優位を支えるコアコンピタンスです。
受験者法令や社会的規範を守る活動も大切ですが、能力そのものの説明ではありませんね。
講師はい。それはコンプライアンスです。企業活動で守るべきものについて述べています。
受験者市場・技術・商品から事業の展開領域を定める説明は、何が得意かより、どこで事業を行うかの話ですか。
講師そうです。それは事業ドメインを指します。企業が持つ卓越した能力とは区別します。
受験者業務とシステムを全体で最適化する説明も、能力ではなく手法を指していますね。
講師そのとおりです。組織活動の目的を達成するための最適化手法なので、コアコンピタンスには当たりません。
受験者活動、事業の範囲、手法を分けて考えると、他社がまねできない能力の説明を選べます。
講師はい。似た経営用語が並んだら、説明の対象が企業の能力かどうかをまず確かめましょう。
まとめ
コアコンピタンスは、競合他社がまねしにくく、企業の競争優位を支える能力です。法令や社会的規範の遵守はコンプライアンス、事業の展開領域は事業ドメインを指します。業務とシステムの全体最適化は手法の説明なので、企業の能力とは区別します。
解答・解説
正解はアです
この問題のテーマ
コアコンピタンスの意味を、ほかの経営用語と区別する問題です。
解き方の考え方
各選択肢が説明している対象を見分けます。コアコンピタンスを判断する手掛かりは、企業の競争優位を支え、競合他社がまねしにくい能力かどうかです。
選択肢ごとの解説
- ○ア 企業の活動分野において,競合他社にはまねのできない卓越した能力競合他社がまねできない卓越した能力は、企業の競争優位につながります。これはコアコンピタンスの説明なので、アが正解です。
- ×イ 経営を行う上で法令や各種規制,社会的規範などを遵守する企業活動法令や規制、社会的規範を守って企業活動を行うことは、コンプライアンスです。企業の能力を表すコアコンピタンスとは、説明している対象が異なります。
- ×ウ 市場・技術・商品(サービス)の観点から設定した,事業の展開領域市場・技術・商品という観点から事業の範囲を定める説明は、事業ドメインに当たります。これは事業をどこで展開するかを示すもので、企業が持つ卓越した能力の説明ではありません。
- ×エ 組織活動の目的を達成するために行う,業務とシステムの全体最適化手法業務とシステムを組織全体で最適化するという説明は、最適化の手法を指しています。コアコンピタンスが表すのは企業の能力なので、エは該当しません。
POINT
- コアコンピタンスは、企業の競争優位を支える能力です。
- 「他社がまねしにくい」は、コアコンピタンスを見分ける手掛かりです。
- 法令や社会的規範の遵守はコンプライアンス、事業の展開領域は事業ドメインです。
