マナビング基本情報技術者

キャッシュフロー計算書の営業活動はどう見分ける

基本情報技術者試験 平成29年度春期 午前 問77 / 企業活動 › 会計・財務

過去問にチャレンジ

平成29年度春期 午前 問77

キャッシュフロー計算書において,営業活動によるキャッシュフローに該当するものはどれか。

  1. ア

    株式の発行による収入

  2. イ

    商品の仕入による支出

  3. ウ

    短期借入金の返済による支出

  4. エ

    有形固定資産の売却による収入

会話形式の解説

講師講師
この問題では、現金が入ったか出たかより、何のために動いたかを確かめます。
受験者受験者
商品の仕入は支出なので、営業活動から外れるのかと思いました。
講師講師
商品を販売する事業では、仕入は通常の事業活動の一部です。支出でも営業活動に当たります。
受験者受験者
では、株式の発行は収入ですが、商品の販売とは目的が違いますね。
講師講師
そのとおりです。株式の発行は資金調達なので、財務活動に区分します。
受験者受験者
短期借入金の返済は支出です。これも資金調達に関わる動きとして考えますか。
講師講師
はい。借りた資金を返す動きなので、財務活動です。
受験者受験者
有形固定資産の売却は収入ですが、通常の商品の取引とは分けるのですね。
講師講師
はい。保有していた設備などを手放す動きで、投資活動に区分します。
受験者受験者
収入か支出かで選ぶのではなく、通常の事業で商品を扱う仕入が営業活動なのですね。
講師講師
その理解でよいです。資金の調達・返済や固定資産の売却と、商品の仕入を分けて判断しましょう。

まとめ

キャッシュフローの活動区分は、収入か支出かではなく、現金が動いた目的で判断します。商品の仕入による支出は通常の事業活動に伴うため、営業活動に該当します。株式の発行と短期借入金の返済は財務活動、有形固定資産の売却は投資活動です。

解答・解説

正解はイです

この問題のテーマ

キャッシュフローを営業活動・投資活動・財務活動のどれに区分するかを問う問題です。

解き方の考え方

お金が入ったか出たかだけでは、活動の区分は決まりません。何のために現金が動いたかを確認し、商品を仕入れる通常の事業活動に当たるものを選びます。

選択肢ごとの解説

  1. ×ア  株式の発行による収入
    株式の発行による収入は、会社が資金を調達した結果として生じます。そのため、財務活動によるキャッシュフローです。
  2. ○イ  商品の仕入による支出
    商品の仕入による支出は、商品を販売する事業の中で生じます。通常の事業活動に伴う支出なので、営業活動によるキャッシュフローに該当します。
  3. ×ウ  短期借入金の返済による支出
    短期借入金の返済による支出は、借りた資金を返すときの現金の動きです。資金調達に関わるため、財務活動に区分します。
  4. ×エ  有形固定資産の売却による収入
    有形固定資産の売却による収入は、保有していた設備などを手放したときの現金の動きです。固定資産の売却に関わるため、投資活動に区分します。

POINT

  • 収入か支出かではなく、現金が動いた目的で活動を区分します。
  • 営業活動を選ぶときは、通常の事業で商品やサービスを扱う過程に着目します。
  • 資金の調達・返済と、固定資産の取得・売却は、通常の事業取引と分けて考えます。

※出典:平成29年度春期 基本情報技術者試験 午前 問77