マナビング基本情報技術者

ニッチ戦略では対象市場をどう絞るのか

基本情報技術者試験 平成30年度春期 午前 問66 / 経営戦略マネジメント › マーケティング

過去問にチャレンジ

平成30年度春期 午前 問66

企業経営におけるニッチ戦略はどれか。

  1. ア

    キャッシュフローの重視

  2. イ

    市場の特定化

  3. ウ

    垂直統合

  4. エ

    リードタイムの短縮

会話形式の解説

講師講師
ニッチ戦略を判断するには、その方針が何を対象にしているかに注目します。
受験者受験者
キャッシュフローを重視することも、経営上の方針ですよね。どう区別すればよいですか。
講師講師
キャッシュフローは資金の流れです。重視しても、どの市場の顧客を対象にするかは決まりません。
受験者受験者
では、対象にする顧客市場を選ぶ方針を探すのですね。
講師講師
そのとおりです。市場の特定化は、特定の需要を持つ顧客の市場に焦点を合わせるので、正解です。
受験者受験者
垂直統合は事業の範囲を決めるように見えますが、市場を絞ることとは違いますか。
講師講師
垂直統合は、事業の前後の工程を一体として扱う戦略です。事業の構成に関するもので、顧客市場を絞る方針ではありません。
受験者受験者
リードタイムの短縮も、対象市場ではなく業務に着目しているのですか。
講師講師
はい。リードタイムは業務にかかる時間です。その短縮は業務の進め方の改善であり、対象市場を定めることとは異なります。
受験者受験者
資金の流れ、事業の工程、業務時間ではなく、顧客市場を絞る市場の特定化を選ぶのですね。
講師講師
はい。市場を選ぶ方針と、事業をどう運営するかという方針を分けて考えると判断しやすくなります。

まとめ

ニッチ戦略に当たるのは、特定の需要を持つ顧客の市場に焦点を合わせる市場の特定化です。キャッシュフローの重視は資金の流れ、垂直統合は事業の工程に着目します。リードタイムの短縮は業務にかかる時間を減らす施策です。顧客市場を選ぶ方針かどうかで区別します。

解答・解説

正解はイです

この問題のテーマ

ニッチ戦略に当たる経営上の方針を問う問題です。

解き方の考え方

各選択肢が何を対象にした方針かを見ます。対象とする市場の選び方を述べているものを探し、資金管理、事業の工程、業務時間に関する方針と区別します。

選択肢ごとの解説

  1. ×ア  キャッシュフローの重視
    キャッシュフローを重視することは、資金の流れに着目する方針です。どの市場の顧客を対象にするかは示していないため、ニッチ戦略には当たりません。
  2. ○イ  市場の特定化
    市場の特定化は、対象を絞って事業を進めることです。特定の需要を持つ顧客の市場に焦点を合わせるので、ニッチ戦略に当たります。
  3. ×ウ  垂直統合
    垂直統合は、事業の前後の工程を一体として扱う戦略です。事業をどう構成するかに関するもので、顧客市場を絞る方針ではありません。
  4. ×エ  リードタイムの短縮
    リードタイムの短縮は、業務にかかる時間を減らす施策です。業務の進め方を改善するものであり、対象市場を定める方針とは異なります。

POINT

  • 経営上の方針は、顧客市場、資金、事業の工程、業務時間のどれに着目しているかで整理できます。
  • 市場を選ぶ方針と、選んだ市場で事業をどう運営するかという方針を区別します。
  • この問題の正解は、市場の特定化を述べたイです。

※出典:平成30年度春期 基本情報技術者試験 午前 問66